静岡

「再稼働を」回答なし団体が県議選立候補予定者に賛否アンケート

2015年3月29日

 中部電力浜岡原発(御前崎市)の運転に反対する県内団体でつくる「浜岡原発の再稼働を許さない県ネットワーク」は二十七日、県議選(四月三日告示、十二日投開票)の立候補予定者に対する原発アンケート結果を発表した。「再稼働すべきだ」「再稼働はやむを得ない」という回答はなかった。立候補予定者ごとの回答は同ネットワーク加盟団体がインターネットなどで公表する。

 九十五人中五十三人が回答。回答者のうち「絶対に再稼働してはいけない」が25%、「再稼働しない方がよい」が13%で、合わせて38%が反対の意思を示した。62%に当たる三十三人が「その他」と回答。理由として安全性が確保されず再稼働できないという回答が五人、さらに住民同意も必要だとする立候補予定者が二人いた。

 政党別では、自民公認・推薦の四十四人のうち三十三人が回答しなかった。民主の公認・推薦とふじのくに県議団に所属する無所属現職の立候補予定者のうち二十二人は「保管体制や避難計画が確立されず回答すべき状況でない」という統一回答を寄せた。

 公明は回答者四人のうち「再稼働しない方がよい」と「その他(住民理解が必要)」が半々。共産は四人全員が「絶対に再稼働しない」を選んだ。

(今井智文)