静岡

県議選 選挙区情勢<10>

2015年3月26日

(立候補予定者の並びは五十音順、カッコは当選回数)

◆伊豆市(定数一) ベテラン現職と新人が一騎打ち

石橋 康弘 69 無現(6)

野田 治久 57 無新

 ベテラン現職石橋氏と修善寺温泉組合理事長の新人野田氏による無所属同士の一騎打ちで、保守分裂の争い。

 自民党伊豆市支部が野田氏の推薦を決めたが、県連は両氏とも公認や推薦をしない異例の対応を取った。当選者が自民公認となる。

 石橋氏は農業関係の団体を中心に推薦を受け、六期の経験と人脈を前面に出して支持拡大を狙う。野田氏は企業経営者らを固めつつ、学童保育の充実などを訴えて若年層への浸透を図っている。

◆熱海市(定数一) 24年ぶりの選挙戦に

橋本 一実 50 民現(2)

藤曲 敬宏 48 自新

 一九九一年以降無投票が続いたが、二十四年ぶりの選挙戦。自民と民主の一騎打ちになりそう。

 民主系市議が支援する橋本氏は過去二度、無投票当選。市長選で斉藤栄市長、知事選で川勝平太知事を応援しており「県と市のつなぎ役として信頼関係がある」とアピールする。

 三月末で二期務めた市議を辞職する藤曲氏は、自民市議らが支援。国政が自公、県議会も自民が最大会派であることを踏まえ「市に貢献できるのは自民党」と政党対決を鮮明にする。

◆伊東市(定数一) 3党推薦新人と自民現職の争い

小野 達也 52 自現(2)

日吉 雄太 46 無新

 前回は自民と民主の激戦を自民・小野氏が八百票差で制した。今回、民主は候補者探しに難航し、維新、生活との三党による推薦で日吉氏を擁立した。

 小野氏は二期の実績と県とのパイプをアピール。新たな観光スポット整備による魅力向上などを掲げる。三月から市内各地区で集会を開き、基盤固めを加速させている。

 三年前の衆院選で日本未来の党から出馬した日吉氏は今回は無所属。元民主県議はじめ民主や維新系の市議ら非自民勢力で結集。浜岡原発の廃炉を掲げ、反原発派への浸透も図る。

◆下田市・賀茂郡(定数一) 自民の現職に民主推薦挑む

須佐  衛 50 無新

森 竹治郎 72 自現(8)

 東伊豆町議を二月下旬に辞職した須佐氏が、ベテランの森氏に挑む一騎打ち。

 民主が推薦する須佐氏は、選挙区の六市町の支援者回りを一巡。移住・定住の促進や伊豆ブランド発信による活性化を掲げ、民主支持層に加え党派を超えた支援獲得に動く。

 大票田の下田市に強い地盤を持つ森氏は、告示までに六市町で県政報告会を終える予定で支持固めを進める。人口減少の歯止め策として国道・県道の整備促進などを訴える。

 =終わり