静岡

浜松市長選嶋田氏が公約発表

2015年3月25日

◆行政区再編に反対

 浜松市長選(二十九日告示、四月十二日投開票)に出馬を表明している静岡県西部地区労働組合連合議長の嶋田博さん(66)が二十四日、市役所で公約を発表した。三選を目指す鈴木康友市長(57)が掲げる行政区再編に反対し、現行の七区で市民サービスの充実を図ることを重点政策に盛り込んだ。きめ細かなサービス提供のため、各区で自由に使える財源を拡充するとしている。嶋田さんは記者会見で「防災拠点になる区役所は残すべきだ」と訴えた。

 重点政策は六分野二十四項目。暮らし分野では、介護保険料・利用料の軽減、市立幼稚園の廃止・再編方針の撤回などを明記。産業振興では、中小企業振興条例を制定し、地場産業や商店街への支援を強化することを盛り込んだ。

 二〇一五年度から一時閉鎖になる市教育文化会館(はまホール)は、廃止せずに建て替えを含めて存続させるとした。

 消費税増税、集団的自衛権の行使容認への反対といった国政への意思表示もしている。

 嶋田さんは、共産党の支持組織などでつくる市民団体「住みつづけたいまち・浜松をつくるみんなの会」が支援。同党の推薦を受け、無所属で出馬する考え。

発表された主な公約 

○介護保険料・利用料の軽減

○市立幼稚園の廃止・再編方針の撤回

○中小企業振興条例を制定し、地場産業や商店街への支援強化

○市教育文化会館(はまホール)は建て替えを含め存続

○行政区再編に反対

○消費税増税、集団的自衛権の行使容認への反対