静岡

県議選 選挙区情勢<9>

2015年3月25日

(立候補予定者の並びは五十音順、カッコは当選回数)

◆三島市(定数二) 自、民、無 三つどもえの争い

遠藤 行洋 53 民現(1)

古長谷 稔 43 無新

宮沢 正美 65 自現(2)

 自民・宮沢氏と民主・遠藤氏の現職二人に、無所属新人の古長谷氏が挑む激戦となりそうだ。

 宮沢氏は農業関係を中心に三十九団体から推薦を受け、組織戦で保守層を固めている。

 遠藤氏は支持基盤の労組票に加え、元アナウンサーの知名度を武器に広く浸透を図る。

 三島市議の古長谷氏は、子育てしながら安心して働ける環境づくりを訴え、支持拡大を狙う。

◆函南町(定数一) 自民の現職に 民主新人挑む

塩崎 敬子 59 民新

仁科喜世志 64 自現(1)

 再選を目指す自民・仁科氏と新人の民主・塩崎氏が一議席を争う。

 仁科氏は三十を超える団体の推薦を受け、後援会女性部を中心に組織戦を展開。防災の視点から伊豆縦貫自動車道の整備を主張し、保守層を固める。

 塩崎氏は党支持基盤の労組票固めに加え、母親や生活者として女性の視点をアピール。女性県議が少ない点を訴え、子育て世代への浸透を図っている。

◆伊豆の国市(定数一) 自民、無所属 2氏一騎打ち

土屋 源由 57 自現(1)

増山 敬一 56 無新

 自民現職に民主系の新人が挑む一騎打ち。二〇一三年の補選で無所属新人三氏の争いを制した土屋氏は、県議や旧伊豆長岡町議、伊豆の国市議の経験をアピール。市内だけでなく伊豆半島全体で観光や人口減対策が必要だと訴えている。

 民主の推薦を受ける増山氏は、支持基盤の労組への浸透を図る。地元の衆院静岡6区選出の渡辺周氏の秘書を務めた経験を前面に出し、観光や歴史などの情報発信の変革を主張している。