静岡

県議選 選挙区情勢<6> 

2015年3月22日

(立候補予定者の並びは五十音順、カッコは当選回数)

◆静岡市葵区(定数五) 自、民、公の現職に共産の新人が挑む

天野 進吾 73 自現(8)

天野  一 72 自現(7)

小長井由雄 61 民現(3)

高田 好浩 58 公現(2)

森  大介 46 共新

山田  誠 53 自現(3)

 自民、民主、公明の現職五人が出馬。共産は新人を擁立し、四年ぶりの議席奪取を目指す。

 自民は、ともに議長経験がある天野進吾氏、天野一氏に加え、四選を目指す山田氏が支持固めを進める。県都で三議席を確保し、影響力の維持を図る。

 民主・小長井氏、公明・高田氏も支持基盤の引き締めに懸命。現行の選挙区になった二〇〇七年以降、現職五人の顔ぶれは変わっていない。

 共産・森氏は一三年の参院選に出馬した。浜岡原発の再稼働反対などを訴える。

◆静岡市駿河区(定数四) 5氏出馬表明 4氏が40歳代

相坂 摂治 41 自現(1)

佐地 茂人 44 自現(1)

鈴木  智 45 民現(1)

鈴木 千佳 44 共新

前林孝一良 61 公現(4)

 出馬表明した五人のうち四人が四十代。若手が多く、現職四人と新人一人が争う。

 自民の相坂、佐地両氏はともに市議出身。自民推薦の現職が出馬する静岡市長選とも連動し、県市連携の必要性などを訴える。

 民主・鈴木智氏は、危険ドラッグ対策など四年間の実績を街頭演説などでアピール。共産・鈴木千佳氏は前回選も出馬した。母親の視点から福祉の充実や原発再稼働反対を打ち出す。

 五期目を目指す公明党県副代表の前林氏は防災の充実などを訴え、幅広い世代への浸透を図る。

◆静岡市清水区(定数四) 無投票が一転 5氏の争いに

外岡 宗雄 63 無新

中沢 通訓 70 無現(6)

林 芳久仁 70 民現(3)

深沢 陽一 38 自現(1)

盛月 寿美 47 公現(1)

 今月上旬に無所属新人が出馬の方針を示し、無投票の情勢が一転した。現職四人に新人が挑む。

 第二会派のふじのくに県議団会長の林氏と、無所属議員でつくる「富士の会」代表の中沢氏はベテランの強みを生かして戦う。ともに知事との連携の実績もアピールする。

 自民・公明の二氏はともに二期目を目指す。三十代の深沢氏は若さ、盛月氏は女性の視点を打ち出し、政権与党として国政との連携も訴える。外岡氏は、沿岸部の人口減少対策や財政の健全化を打ち出す。