静岡

県議選 選挙区情勢<5>

2015年3月21日

(立候補予定者の並びは五十音順、カッコは当選回数)

◆牧之原市・吉田町(定数一) 前回は600票差 2氏出馬表明

大石 哲司 75 自現(4)

大石 裕之 47 無元(1)

 前回選と同様、自民党県連幹事長の大石哲司氏と、約六百票差で涙をのんだ大石裕之氏が立候補を表明している。

 大石哲司氏は、旧榛原町長四期、県議四期の豊富な経験を生かして、国や県との太いパイプをアピール。本人は二月下旬から体調を崩しているが、後援会では知名度の高さにおごらず、引き締めを図っている。

 大石裕之氏は、世代交代を旗印にして、行動力とパワーをPR。「命」最優先の環境づくりなどを掲げ、一人区の県議は団体や組織に偏らず、万人の意見を吸い上げることが大事と訴え、牧之原市に浸透を図っている。

◆藤枝市(定数二) 現職の他には動き見られず

落合 慎悟 66 自現(2)

佐野 愛子 59 民現(3)

 議席を分け合う自民、民主の現職の他に出馬の動きは見られない。無投票になれば、合併前の旧藤枝市時代以来二十八年ぶり。

 落合氏は志太地域の一体的な発展を求め、志太中央幹線の整備促進や国道1号藤枝バイパスの四車線化を訴える。

 元小学校教諭の佐野氏は、教育環境や子育て環境の充実など、働く女性の目線に立った主張を展開する。

◆焼津市(定数三) 自民の3氏と新人の争いに

杉山 仁志 57 自新

塚本  大 40 自現(1)

諸田 洋之 48 無新

良知 淳行 50 自現(1)

 自民の三氏と無所属新人の四氏の争い。現職は塚本、良知両氏に加え、二年前の補選で当選した加藤与志男氏の自民三氏が独占。引退を決めた加藤氏が後継に元島田信金支店長の杉山氏を据えた。

 杉山氏は地元企業に顔が広く、中小企業支援策の充実などを掲げる。元維新で加藤氏と補選を争った諸田氏は「自民ばかりに偏っては多様な民意が届かない」と再び挑戦し、浜岡原発の廃炉や津波対策の強化を訴える。