静岡

県議選 選挙区情勢<2>

2015年3月18日

(立候補予定者の並びは五十音順、カッコは当選回数)

◆浜松市東区(定数二) 三つどもえの激戦に

大石 哲司 62 無現(1)

鈴木 滋芳 60 無新

中沢 公彦 46 自現(2)

 前回選を制した自民・中沢氏、二〇一三年六月の補選で競り勝った無所属・大石氏に、民主系無所属新人の鈴木氏が挑む。支持層の異なる三つどもえの構図は前回と同じで、激戦が見込まれる。

 中沢氏は自民市議四人の応援を受け、政権支持層の取り込みを図って三期目を目指す。

 政党や大企業の推薦がない大石氏は自治会を中心に固める。大票田の積志地区を地盤とするのが強みだ。

 補選では僅差で敗れた鈴木氏は連合静岡が推薦。元浜松市議の経験を生かして県と市をつなぎたいと訴える。

◆浜松市南区(定数二) 2現職のほか動きみられず

小楠 和男 54 自現(5)

田形  誠 38 民現(1)

 元議長の自民・小楠氏が六選を目指し、保守層を中心に取り込みを狙う。

 民主・田形氏は再選に向け非自民層に浸透を図る。

 他に新たな出馬への動きは具体化しておらず、無投票の可能性が高まっている。

◆浜松市浜北区(定数二) 現職2人出馬 無投票の公算

渥美 泰一 64 自現(5)

阿部 卓也 48 民現(2)

 元職を含めた三つどもえの戦いとなった前回選から一転、今回は自民・渥美氏、民主・阿部氏の現職二人以外に出馬の動きはなく、無投票の公算が大きい。

 前副議長の渥美氏は五期の実績を強調する。支持者には中高年層が多く、若者票の掘り起こしに努める。

 阿部氏は六千人からなる後援会組織を柱に、連合静岡や地元企業からの支援を受ける。

◆浜松市天竜区(定数一) 現職のみ出馬 連続無投票か

中谷多加二 64 自現(5)

 現職の自民・中谷氏しか名乗りを上げておらず、五期連続の無投票となる公算が大きい。

 中谷氏は県議を五期務め、県議長も歴任した。地元の旧天竜市をはじめ区内全域をくまなく歩く。元森林組合幹部で、区の基幹産業である林業の再興、木材の販路拡大などを訴える。