静岡

県議選 選挙区情勢<1>

2015年3月17日

◆95陣営が立候補予定

 統一地方選前半戦で行われる県議選(四月三日告示、十二日投開票)の告示まで二週間余りに迫った。定数六九に対し、九十五陣営が立候補を予定し、激しい選挙戦となる見通しだ。最大会派の自民改革会議は四十議席超を目指す。第二会派のふじのくに県議団は自民の過半数阻止に向け選挙態勢を固める。無投票の可能性が高い九選挙区を含め、全三十三選挙区ごとに情勢を探った。(立候補予定者の並びは五十音順、カッコは当選回数)

◆湖西市(定数一) 民主系現職に自民系新人挑む

田内 浩之 37 無現(1)

蛭川麻季子 48 無新

 民主系現職と自民系新人が立候補を表明している。

 田内氏は前回選、自民系新人との一騎打ちを四十一票差で競り勝った。八期にわたる議席を失った自民は、選挙区で初めて公募を実施、一月下旬に前熱海市議の蛭川氏を擁立した。

 田内氏は防災対策の推進などを掲げ、連合静岡の推薦を受けて支持基盤を固める。蛭川氏は子育て支援などを掲げ、地元議員の人脈を足掛かりにして浸透を目指す。

◆浜松市北区(定数二) 2現職が立候補 無投票の可能性

鈴木 利幸 58 自現(4)

野沢 義雄 66 無現(5)

 党県連副会長を務める自民・鈴木氏と、五回の当選を誇る民主推薦の野沢氏が立候補を表明している。

 二人以外に立候補の動きはなく、無投票の可能性が高い。

 両陣営ともに、実績をアピールしつつ、農業関連票を軸に、地盤を固める。選挙区には人口が増えている地区もあるため、新たな支持層の獲得にも奔走している。

◆浜松市西区(定数二) 現職2人出馬 無投票の公算

鈴木 洋佑 71 自現(5)

田口  章 53 無現(1)

 党県連副会長の自民・鈴木氏が六選を目指し、保守層を中心に地盤固めを図る。

 無所属の田口氏は、再選へ向け、出身母体のスズキ労組を核に準備を進めている。

 前回は三人が争ったが、今のところ現職の二人以外に出馬に向けた動きは見られず、無投票の公算が大きくなっている。

◆浜松市中区(定数四) 民自2人ずつ 共が議席狙う

岡本  護 70 民現(7)

杉本 好重 53 自新

竹内 良訓 53 自現(2)

平賀 高成 60 共新

山崎真之輔 33 無現(1)

 民主系と自民が二人ずつ出馬を予定、「味方」同士でもつばぜり合いをする中、共産が割り込みを狙う。

 民主系は、労組出身で公認のベテラン岡本氏と、二年前の補選で初当選した無所属の若手山崎氏が議席死守を目指す。

 自民は、政令市移行で現行選挙区になって初めて公認候補を二人擁立。現職竹内、新人杉本の両氏は地区割りなどを設けず競り合いの中で議席増を狙う。

 共産は「県議ゼロ」解消が統一地方選最大の目標。補選を含め県議選三度目の挑戦となる元衆院議員の平賀氏で必勝を期す。

(統一選取材班)