静岡

静岡市長選 松浦氏が出馬表明、共産が推薦

2015年3月13日

松浦敏夫氏

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 統一地方選前半戦の静岡市長選(二十九日告示、四月十二日投開票)で、前静岡県商工団体連合会事務局長の松浦敏夫氏(62)=掛川市富部=が十二日、共産党推薦で立候補すると表明した。同党県委員会や静岡民主商工会などでつくる「市民が主人公の新しい静岡市政をつくる会」が擁立した。市役所で会見し「活力ある市政に変えていきたい」と語った。

 松浦氏は掛川市出身。掛川工業高校卒業後、民間会社勤務や小笠掛川民主商工会事務局長などを経て、二〇〇六〜一二年度に県商工団体連合会事務局長を務めた。昨年十二月の衆院選静岡3区に出馬し、落選した。現在は「つくる会」世話人を務める。

 静岡市が直面する課題として、消費増税による景気悪化を挙げ「市内にアベノミクス効果はない」と指摘。商店街の衰退を食い止めるため「中小企業を支える必要がある」と強調した。サッカー場やアリーナ建設の要望がある東静岡地区の市有地に関しては「アリーナを造る必要はあるのか。市民の意見をもっと聞き、緑地化なども考えるべきでは」と述べた。

 人口減対策では「人口が増える自治体は福祉や子育て支援が充実している。庶民の目線に立ち、住んでいて安心なまちづくりをしたい」と訴えた。

 市長選には、再選を目指す現職の田辺信宏氏(53)と新人の薬局会社役員高田都子(ともこ)氏(62)が出馬表明している。