静岡

静岡市長選 知事「現市政評価せず」

2015年3月10日

 川勝平太知事は九日の定例会見で、静岡市長選(二十九日告示、四月十二日投開票)について「住民が自らのリーダーを選ぶ。私自身はノーサイドだ」と特定候補を支援しない方針をあらためて示した。一方で静岡市の人口減少対策などを「評価していない」とも述べ、現市政を批判した。

 知事は人口減少が深刻な市を「評価していない。市独自の対策を講じていない」と批判。県と市の連携が不十分との認識も示し、停滞するJR東静岡駅周辺整備事業について「判断力の欠如があるので問題にならざるを得ない」と指摘。「市の都市デザインの見識が問われている。市長選の争点になるのは当然だ」と述べた。

 市長選には現職の田辺信宏氏(53)、大手ドラッグストアチェーン「ウエルシア薬局」役員の高田都子(ともこ)氏(62)が立候補を表明している。

(本田英寛)