静岡

県議選 12選挙区で無投票か

2015年3月1日

 四月三日告示の県議選(定数六九)は前回、三十三選挙区のうち五選挙区が無投票だったが、今回は十二選挙区で現職以外に立候補の動きがなく、無投票となる可能性が高い。

 県議会の過半数を占める自民党県連は現職三十五人、新人六人を公認、元職一人と新人二人を推薦。現職と新人のいずれかの当選者を追加公認する伊豆市選挙区(定数一)も含めて三十三全選挙区での候補を予定する。大石哲司幹事長は最低でも現状維持の三十八議席、四十議席の大台超えを目指す。初めて候補者を公募した湖西市(定数一)では、応募した熱海市の女性市議を立てる。

 ふじのくに県議団は民主党や連合静岡の公認、推薦・支持を受ける現職二十人、元職一人、新人四人の計二十五人を擁立する。九選挙区が空白区で、伊東市(定数一)で候補調整しているが、焼津市など八選挙区は難航している。非自民勢力で過半数を目指す細野豪志県連会長は、過去の知事選で支援した川勝平太知事との連携を模索する。

 公明党県本部は現職五人を党本部が公認。県議がいない西部地区では、浜松市中区で候補を模索したが見送る。第四会派の「富士の会」は現職三人の当選を目指す。

 共産党県委員会は浜松市中区と静岡市葵区、富士市に一人ずつを立てる。議席ゼロの解消に向け、定数四、五の大選挙区でさらなる擁立を目指している。