25歳、県内初の平成生まれ議員松本市議選・青木さん
2015年4月27日
花束を手に笑顔を見せる青木崇さん=26日夜、長野県松本市で |
「若さ」が地方政治に新風を吹き込むか。二十六日に投開票された長野県松本市議選では、県内初の平成生まれの議員が誕生した。
長野県松本市議選(定数三一)で、平成元(一九八九)年生まれの無所属新人青木崇さん(25)が初当選を飾った。平成生まれの議員は国会議員や県議を含めて長野県内では初。青木さんは松本市松原の公民館で「若い人もどんどん巻き込み、松本の未来を明るくしたい」と喜びを爆発させた。
東日本大震災で日本の行く末に危機感を感じて政治家を志し、県外の大学を中退して地元に戻り、維新の衆院議員の公設秘書に。今選挙には「生まれ育った松本のために働き、若者の関心も政治に向けたい」と立候補した。
選挙戦は四十二人が立候補し、定数を十一人上回る激戦。青木さんは「20代の挑戦」と掲げたのぼり旗を手に地元を精力的に回る一方、若い有権者にも声を届けようと連日、JR松本駅前で「政治家が身を切る改革を」と訴えた。
当選確実の報を受けて公民館に登場した青木さんは、支持者ら六十人から握手攻めに。「若い力をどんどん巻き込み、政治に対する不信感を払拭(ふっしょく)したい」と声を弾ませた。
松本市議選で、二十、三十代の議員は現職(一人)を含め計四人で、フレッシュな顔ぶれが加わった。