長野

5町村長選が無投票再選

2015年4月22日

◆深津さん力強く決意 松川町

 松川町長選は無所属現職の深津徹さん(66)が無投票当選し、午後七時から上新井地区公民館で開かれた「町長二期目の当選を祝う会」に出席。支援者と再選を喜んだ。

 深津さんは「一期目で町や町民への愛着をいっそう強くした」と語り、「今後の四年間は地方自治体にとって厳しい時期だが、住みたい町、住んでみたい町を目指して取り組む」と決意を示した。

 告示五日前の十六日に無所属新人の男性が名乗りを上げ、それまでの無風ムードが一転したが、直前の二十日夜に男性が断念を表明。前回、前々回に続く無投票となった。

◆大久保さん重責実感 根羽村

 根羽村長選は、無所属現職の大久保憲一さん(57)が無投票で再選された。

 午前九時半に第一声を上げた後、広い村内を一巡して要所要所でつじ立ちした大久保さんは、午後六時すぎから事務所で開いた当選報告会で「無投票での再選は、ホッとしたというより、村づくりの先頭に立つ責任の重さをより強く感じる」と気を引き締めた。

 「誰もがこの村に誇りと自信を持ち、生き生きと暮らせるよう、雇用の確保や、経済の循環などを進める。矢作川の源流の地としての情報発信にも努め、流域連携も強めたい」と、力強く抱負を語った。

◆下平さん初心忘れず 豊丘村 

 豊丘村長選は、無所属現職の下平喜隆さん(60)のみが立候補を届け出て、無投票再選が決まった。

 午後五時に届け出が締め切られ、同村神稲の村交流学習センター「ゆめあるて」に集まった約八十人が、下平さんを拍手で迎えた。

 下平さんは「初心を忘れずに村政を前進させたい」と語り、「豊丘村はリニア開通で間違いなく地方創生のフロントランナーとなれる。今から準備を進めていきたい」と二期目の抱負を述べた。

 下平さんは二〇〇三年から村議を二期八年務め、一一年の三つどもえの村長選を制して初当選した。

◆松本さん復興へ意欲 小谷村

 小谷村長選で無投票当選した現職の松本久志さん(65)は、村内の事務所で支持者らと笑顔で握手し、再選を喜んだ。同村長選の無投票は二期連続。

 松本さんは村商工会館での報告会で、二期目について「県北部地震からの復興の先頭に立ち、地域が存続でき、安全安心に生活できるようにしたい」と決意を述べた。

 人口減少対策や働く場の確保にも意欲を見せ、「元気な村を次の世代にバトンタッチできるよう四年間精いっぱい頑張る」とも強調した。

 松本さんは、一期目に子育て支援の拡充や観光振興などを手堅く進めた。