長野

各市議選出馬状況

2015年4月20日

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◆松本市議選 定数11人上回る

 定数三一に対し、現職二十六人、元職二人、新人十四人の計四十二人が立候補。定数を十一人上回る激戦だ。

 党派別では公明四人、共産四人、諸派(行革一一〇番)一人、無所属三十三人。イオンモール(千葉市)の出店による再開発計画に絡み、中心市街地活性化や渋滞対策のほか、市庁舎建て替え問題、観光振興、医療・福祉施策などで舌戦を展開している。

 定数を十一人上回る選挙戦は、一九六七年以来四十八年ぶり。

◆岡谷市議選 議員世代交代へ

 定数一八に対して、三人上回る二十一人が立候補した。

 現職は九人、元職二人、新人は十人。党派別では公明一、共産三、ほかは無所属。女性は新人二人。三十、四十代が六人立候補しており、議員の若返りが図られそうだ。

 地域でみると、川岸地区がより激戦になっている。各候補は、人口減少や高齢者福祉の対策、地域の活性化や議会改革などを訴えている。

◆諏訪市議選 15人の枠に16人

 定数一五に対し、一人上回る十六人が立候補した。出馬表明の動きが低調で無投票の可能性もあったが、告示間際に新人が名乗りを上げ、少数激戦となった。

 内訳は現職十人、新人六人。党派別は公明一人、共産二人で他は無所属。女性は二人。地域別では上諏訪が六人、豊田と四賀、中洲が各三人、湖南が一人となっている。

 各陣営は支持固めを図る一方、票の掘り起こしを目指して運動を開始した。

◆大町市議選 市街地の得票鍵

 定数一六に現職十五人、新人三人の計十八人が立候補した。定数が二減となって初の選挙で、各候補者の得票に向けた活動が激しくなっており、市街地での得票が鍵になりそうだ。

 党派別では公明一人、共産二人、無所属十五人。市立大町総合病院では産婦人科医不足から分娩(ぶんべん)ができなくなっており、医師確保などが課題。長野北部地震からの復興策や人口減少対策、観光振興などでも論戦が繰り広げられている。

◆茅野市議選 半数近くが新人

 定数一八に対し、二人上回る二十人が立候補した。三期以上のベテラン議員が全員引退し、現職は十一人。新人が九人と半数近くを占め、現職の壁を破ってさらに世代交代が進むか注目される。

 党派別では公明一人、共産三人、諸派一人で他は無所属。前回選で五人だった女性は二人に減った。地域別では玉川が六人と最多で、ちのと北山が各三人、宮川と米沢が各二人、豊平、泉野、金沢、中大塩が一人ずつとなっている。

◆塩尻市議選 定数4減で激戦

 定数一八に現職十五人、新人五人の計二十人が立候補を届け出た。定数が四減となって初の選挙で、少数激戦となった。

 党派別では、公明、共産が各二人、無所属十六人。公明、共産は現有議席の確保を目指す。

 立候補届け出の後、各候補者は選挙カーに乗り込み、市内を回って支持を訴えた。人口減少対策や子育て施策、新市立体育館建設計画への対応、議会改革などで論戦が展開される。

◆駒ケ根市議選 市制初の無投票

 定数と同じ十五人が立候補を届け出て、一九五四年の市制施行以来初めての無投票となった。

 内訳は現職十人、新人五人。党派別では公明一人、共産二人、諸派一人で残りは無所属。公明と共産の議席は改選前と同じ。女性は一人増えて三人となった。

 選挙に向けた動きは全般に低調で、ぎりぎりまで候補者を模索する地区もあったが、最終的に擁立には至らなかった。

 現職の男性は「当選は素直にうれしいが、市政や市議会に魅力が足りなかったということ。議会改革に対する責任を重く感じる」と話した。

 一方、幸福実現党の公認候補も初当選した。同党によると、全国の地方議員では富山県小矢部市議に次いで二人目。