長野

共産が躍進、過去最多民主は2人 県議選

2015年4月13日

 統一地方選前半戦の県議選は十二日に投開票され、県議五十八人の顔触れが決まった。自民は公認・推薦した二十四人中十八人が当選した。共産は公認十人のうち八人が当選し、躍進した。民主は二議席まで減らした。投票率は48・92%で前回選を5・27ポイント下回り、初めて50%を切り過去最低を更新した。

 無投票の十選挙区と選挙戦になった十六選挙区を合わせた当選者の内訳は現職四十三人、元職三人、新人十二人。女性は六人で前回選と同数だった。

 党派別で見ると、自民は唯一の公認新人だった北安曇郡区の内山重喜さん(56)が落選するなどしたものの、公認二十人のうち十六人が当選。推薦候補は四人中二人が当選した。県議会の他会派で公認・推薦を受けた現職二人を除くと、県連幹事長の石田治一郎さんが死去する前の自民党県議団の二十人から四減となった。

 五人を公認した民主は、長野市区の倉田竜彦県連幹事長の後継で新人の埋橋茂人さん(62)ら二人が当選するにとどまった。社民は松本市区の現職中川博司さん(56)が落選し、議席を一つ減らした。

 民主、社民系の議員でつくる会派「改革・新風」は現職と、両党が公認、推薦・支持した新人を合わせても改選前の十四議席を割り込む。十人を擁立した共産は過去最多の八人が当選。長野市区では石坂千穂県議団長の後継、山口典久さん(54)らが当選し、二議席確保の目標を達成した。

 公明党は擁立した三人が当選した。松本市区で当選した元衆院議員の百瀬智之さん(32)は維新として県議会に初の議席を得た。

写真