長野

熱を込め最後の訴え県議選16選挙区きょう投開票

2015年4月12日

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 統一地方選前半戦の県議選は十二日に投票、即日開票される。無投票となった十選挙区を除いた十六選挙区の四十三議席を七十一人が争う。前回より公認候補を増やした自民や共産が議席をどこまで伸ばせるか注目される。大勢は十二日深夜に判明する見通し。選挙戦最終日の十一日、各候補は街頭で最後のお願いを繰り広げた。

 投票は十六選挙区の九百九十四カ所の投票所で午前七時〜午後八時に行われる。うち二百二十カ所は終了時間を一〜三時間繰り上げたり、開始時間を一時間遅らせたりする。

 開票作業は最も早い木祖村、大鹿村などで午後八時に始まり、十三日午前零時までに終了する予定だ。

 四年前の投票率は54・19%で、過去最低を更新。十一日に県選管が発表した十日までの期日前投票者数(七日間)は十一万五千六百八十六人で、投票率は8・82%。前回選の同時期より1・4ポイント上昇した。

 六政党と諸派の八人が争う松本市選挙区(定数六)では十一日、候補者が街頭で最後の訴えに熱を込めた。

 市南部の公園脇では、公明現職がこぶしを突き上げ、「地方創生を進める責任が私にはある。何としてもやり遂げたい」と訴えた。非正規社員の正社員化などの政策を挙げ、「若者や女性の味方になる。必ず喜んでもらえる県にする」と語り掛けると、支援者ら九十人から「頑張れ」と声援が飛んだ。

 定数三に五人が立候補した飯田市区では、無所属現職が終日市内を選挙カーで回った。県道沿いのスーパーでは「リニアができる新しい時代に向かって元気な街づくりを約束する」と訴えた。通行する車に手を振り、「飯田の代表として、県政、市政などさまざまな場面で、市民の声を代弁したい。どうか大きな支援をいただきたい」と声を張り上げた。