<終盤情勢 県議選>(中)
2015年4月9日
■松本市区(定数六)
下沢順一郎55民現(2)
百瀬 智之32維新
中川 博司56社現(1)
萩原 清64自現(6)
本郷 一彦68自現(5)
中川 宏昌44公現(1)
両角 友成62共現(1)
手塚 大輔32諸新
主要政党などがぶつかり合い、激しい選挙戦。地方創生のあり方や安倍政権への対応で、舌戦を展開している。
下沢は地域主導の地方創生を訴え、自民批判票の獲得も狙う。中部縦貫道などの「交通網の整備促進」を力説する。
百瀬は街頭演説を重点にする選挙戦で無党派層の取り込みを図る。議員報酬や定数の削減など「議会改革」を訴える。
中川博司は「格差のない社会を」と訴え、労働や子育ての環境改善を目指す。護憲を掲げ安倍政権との違いを強調する。
萩原は県連幹事長代行の立場から「国と県のパイプ役」を強調。安倍政権による経済振興を後押しし、若者の定住を主張する。
本郷は市内全域の後援会を地盤に精力的に活動。企業誘致や観光振興で「信州に地方創生を」と唱え、支持拡大を図る。
中川宏昌は「安心できる暮らし」として子育てや老後の施策強化の必要性を訴える。防災対策や雇用支援の充実も掲げる。
両角は「県議会唯一の野党」を掲げ、医療や福祉など身近な施策の充実を前面に打ち出す。安倍政権の防衛政策なども批判する。
手塚は有志党幹事長として街頭演説を精力的にこなす。「県の将来を切り開く」として街頭演説などで若年世代の支持を呼び掛ける。
■塩尻市区(定数二)
続木 幹夫57民現(1)
青柳 充茂62無新
備前 光正52共元(2)
丸山 大輔40無新
現職、元職各一人と新人二人が激しく競り合い、最後まで予断を許さない状況だ。
続木は一期目の実績と県とのパイプの強さをアピール。連合長野の支援を受けるほか、支持政党を持たない層への食い込みも図る。
青柳は市全域をくまなく回り、市議三期の実績を基に幅広い層への浸透を目指す。勢いが出てきたと陣営はみている。
備前は街頭演説をこまめに行い、支持を求める。阿部県政への対決姿勢を強く打ち出し、現県政の批判票の取り込みも狙う。
丸山は今期で引退する小松千万蔵の後継の立場で、後援会組織を軸に組織戦を展開。若い世代へのアピールも強化している。
■安曇野市区(定数二)
甕 裕一44民現(2)
望月 雄内73自現(6)
寺沢 功希40無新
実績を強調する現職二人を新人が追う展開だ。
甕は、二期の実績などを基に産業振興や交通網整備などの課題解決を強調する。支持政党を持たない層への浸透も図っている。
望月は、県農業会議会長の立場から農業施策の充実などを訴え、六期で築いた人脈などを基に幅広い支持の獲得を目指す。
寺沢は、若さと四人の子を持つ親の立場をアピールし、子育て支援充実などを掲げる。街頭演説などで知名度アップを狙う。
■大町市区(定数一)
重田 康宏60無新
諏訪 光昭63無現(2)
三選を目指す現職に新人が挑み、八年ぶりの選挙戦でしのぎを削っている。
重田は、スキー観光の再生や農業の六次産業化などの施策を掲げる。特定の団体の支援を受けず、精力的に駆け回っている。
諏訪は幅広い団体からの推薦を受け、長野北部地震からの復興や医師不足解消、松本糸魚川連絡道路計画の推進などを主張する。
■北安曇郡区(定数一)
内山 重喜56自新
宮沢 敏文62無現(5)
ともに南部の池田町を拠点に、六選を目指す現職を新人が追い上げを図る。
内山は地元の党衆院議員の支援を受けながら党支部のある北部へも支持を広げる。決起集会を開いて党支持層を固める。
宮沢は地域密着を主張し長野北部地震からの復興や地域医療の充実、交通網整備などを掲げる。集会を小まめに開き、支持を訴える。
■木曽郡区(定数一)
三浦 茂樹46無新
村上 淳60無現(3)
組織力と知名度で上回る現職を新人が追い上げ、激しい選挙戦を展開している。
三浦は、地盤の木曽町を中心に郡内全域を精力的に遊説。「健康医療総合地域」の実現を掲げ、人口減少と高齢化対策を訴える。
村上は「厳しい戦い」と支持基盤の引き締めを図る。信州木曽看護専門学校の開校など三期の実績と防災対策をアピールする。
(敬称略)
【注】届け出順。投票日基準の年齢、選管届け出の党派、現元新の別、当選回数の丸数字−の順▽党派名の略称は、自=自民、民=民主、維=維新、公=公明、共=共産、社=社民、生=生活、次=次世代、陽=太陽、気=元気、改=新党改革、減=減税日本、愛=日本一愛知の会、大=大阪維新の会、諸=諸派、無=無所属
※政党要件を満たす政党と、地域政党で代表または党首が都道府県の知事か政令市の市長である政治団体の他は諸派