長野

県議選に86人出馬予定防災、地方創生が争点

2015年4月2日

県議選の投票日を知らせるのぼり=長野市安茂里で

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 統一地方選前半戦の県議選(定数五八)は三日に告示される。二十六選挙区に立候補を表明しているのは計八十六人。昨年の長野北部地震や御嶽(おんたけ)山噴火を踏まえた防災や、人口減少社会を見据えて国が進める地方創生にどう対応していくかなどが争点となる。投開票は十二日。

 立候補を予定しているのは現職五十一人、元職三人、新人三十二人で、立候補者が最も少なかった四年前の八十四人より二人増えるが、候補者数は戦後二番目に少なくなる見込みだ。

 党派別では自民二十人、民主五人、維新一人、公明三人、共産十人、社民二人、諸派一人。無所属が四十四人。自民の公認は前回より四人増え、民主は十人だった前回から半減した。

 上田市や駒ケ根市など十選挙区が無投票になる可能性が高く、無投票は前回の八選挙区から二選挙区増える。長野市区では定数一〇に十五人が立候補を予定する。岡谷市・下諏訪町区や塩尻市区、上伊那郡区などは、定数二に四人が立候補を準備しており、激戦となる見込み。

 昨年八月の知事選では、共産を除いた各党が再選を決めた阿部守一知事を支持しており、四年前の県議選とは構図が変わっている。阿部知事は各候補と距離を置き、選挙応援はしない予定だ。