長野

<県議選 各区の情勢>(4)中信地区(下)

2015年3月25日

【塩尻市区】(定数二)

続木 幹夫57民現(1)

備前 光正52共元(2)

青柳 充茂62無新

丸山 大輔40無新

 二議席に四人が挑む構図で、激戦が予想される。

 続木は、街頭演説やミニ集会などで支持拡大を図る。手話通訳士の待遇改善など一期目の実績や阿部守一知事との信頼関係を強調。二期目は即戦力として活躍できると訴える。

 前回選で破れた備前は、党地区委員会を挙げて議席の奪還を目指す。阿部県政との対立姿勢を明確にし、共産以外のオール与党の県政をストップさせると意気込む。

 青柳は、地元の洗馬地区に後援会支部を置き、支援者との意見交換会などを開いて幅広い支持を目指す。松本地域の広域体制の強化や松本空港の国際化に取り組むと主張する。

 丸山は、今期で引退する小松千万蔵氏(72)の後援会や小口利幸市長の支援を軸に支持拡大を図る。自民推薦と公明支持を受けた。若さをアピールし、知名度アップを狙う。

【安曇野市区】(定数二)

望月 雄内73自現(6)

甕  裕一44民現(2)

寺沢 功希40無新

 自民、民主の現職に新人が挑む。二期ぶりの選挙戦となる見通しだ。

 七選を目指す望月は農業政策を重視。豊富な経験と実績をアピールし、地元の穂高地域を中心に市内全域で支持拡大を図る。

 甕は力強い産業の推進や雇用創出、労働環境の改善などを掲げる。インターネットを利用し、若い世代にも支持を呼び掛ける。

 寺沢は連続無投票を懸念し、立候補を表明した。四人の子どもを育てている自身の経験を踏まえ、子育て施策の充実などを訴える。

【木曽郡区】(定数一)

村上  淳60無現(3)

三浦 茂樹46無新

 四期目を目指す現職に新人が挑み、前回選に続いて一騎打ちの選挙戦となりそうだ。

 副議長を務める村上は三期の実績を強調。郡内に九つある後援会支部ごとの県政報告会を終え、さらに集会を重ねている。「地域の将来像を決める選挙」と表情を引き締める。

 三浦は二度の国政挑戦を経て、初めて県議選に出馬する。年明けから朝のつじ立ちを続け、各地での集会やあいさつ回りに力を注ぐ。「反応はいい」と意気が上がっている。

【東筑摩郡区】(定数一)

清沢 英男65自現(3)

 四選を目指す清沢は郡内五村で集会などを重ね、支持拡大を図る。人口減少問題への対応や子育て支援、働く場確保の充実を挙げ「地方創生で地域を元気にしたい」と訴える。

 ほかに立候補の動きはなく、三回連続で無投票の公算が大きい。

 【注】立候補予定者の掲載順は政党、諸派、無所属で、政党は衆院勢力順。同一党派では現職、元職、新人の順で、現職は当選回数順。新人は五十音順。党派略称は、自民=自、民主=民、公明=公、共産=共、社民=社、諸派=諸、無所属=無。

 (敬称略)