長野

<県議選 各区の情勢>(3)中信地区(上)

2015年3月24日

【松本市区】(定数六)

萩原  清64自現(6)

本郷 一彦68自現(5)

下沢順一郎55民現(2)

中川 宏昌44公現(1)

両角 友成61共現(1)

中川 博司56社現(1)

手塚 大輔32諸新

 主要政党が公認する現職六人に新人一人が挑む構図だ。政党対決の様相を呈し、舌戦が熱を帯びている。

 萩原は地元の市東部を中心に市全域に後援会組織をつくる。安倍内閣の経済政策アベノミクスの恩恵を信州に呼び込もうと景気回復と雇用促進を掲げる。

 本郷は議長や党県議団長を務めた実績を強調。県内で昨年相次いだ災害を教訓に防災や減災対策を強化し、県民の安全を守ると訴えている。

 下沢は県営松本空港の活性化、中部縦貫道の早期実現を主張。連合長野の推薦を受けたほか、経営者や農業者、主婦層への浸透も目指す。

 中川宏昌は市内の支援者宅などで連日、ミニ集会を重ねる。「地方創生」事業を着実に実行し、社会保障や防災といった生活に身近な施策強化も掲げる。

 中川博司は、支持母体の労組や地元支持者らとの意見交換などで支持を呼び掛ける。子どもの貧困対策や女性が活躍できる社会の実現などを強調する。

 両角は現県政を「オール与党」と批判し、全面対決する構えを見せる。昨年の衆院選での党躍進を追い風に、街頭演説に力を入れて支持を求めている。

 手塚は政治団体有志党の幹事長を務める。利益誘導型の政治の打破を主張し、農業や教育施策の充実のほか、少子化問題への対応強化など訴える。

【大町市区】(定数一)

諏訪 光昭63無現(2)

重田 康宏60無新

 三選を目指す現職と新人が立候補し、八年ぶりの選挙戦になりそうだ。

 諏訪は、団体や企業など六十ほどの推薦を受け、市内各地で県政報告会を開いて二期の実績をアピールし、浸透を図っている。

 重田は団体などの推薦は求めず、出身高校OBらに支持を呼び掛け、街頭活動も展開。観光振興や農業の六次産業化などを訴える。

【北安曇郡区】(定数一)

内山 重喜56自新

宮沢 敏文62無現(5)

 六選を目指す現職に新人が挑み十二年ぶりの選挙戦となりそう。

 自民公認の内山は建設や食品関連の企業・団体から支持を受ける。復興対策などの強化を訴え街頭活動などで支持を呼び掛ける。

 宮沢は約五百五十団体から推薦を受け、各地で集会を百回以上こなす。地震からの早期復興や地域医療の充実などを掲げる。

 【注】立候補予定者の掲載順は政党、諸派、無所属で、政党は衆院勢力順。同一党派では現職、元職、新人の順で、現職は当選回数順。新人は五十音順。党派略称は、自民=自、民主=民、公明=公、共産=共、社民=社、諸派=諸、無所属=無。

 (敬称略)