長野

82人が立候補予定県議会閉会、選挙に動き本格化

2015年3月14日

 県議会は十三日、新年度一般会計当初予算案など七十九議案を可決して閉会した。閉会を受け、四月三日告示、十二日投開票の県議選に向け、現職県議の動きが本格化し、統一地方選モードに突入する。

 県議選(定数五八)に、現職五十一人ら計八十二人が立候補を予定している。現職五十七人のうち、引退や市長選への出馬などで六人が不出馬を表明しており、五十一人が立候補する。元職三人、新人二十八人が出馬を予定する。立候補者数は過去最少だった前回選挙の八十四人を二人下回りそうだ。

 党派別では、自民が最も多い二十人を公認。共産は十人、公明は三人をそれぞれ公認している。前回十人を擁立した民主は五人の公認にとどまる。県内二十六選挙区中、伊那市区(定数二)、駒ケ根市区(定数一)、安曇野市区(定数二)など十一選挙区で立候補予定者が定数を超えず、無投票となる見込みだ。無投票は前回から三つ増えることになる。

 本会議終了後、中信地方の現職は「県民の代表として一定の実績を残すことができた。万感の思いだ」と任期を振り返り、「今日が本格スタート。支持者回りなど日程を詰め、必勝を期したい」と気持ちを切り替えた。

 東信地方の現職は激戦が予想される選挙区に挑む。「新人は既に本格的な活動を始めている」と他候補の動向に気をもむ。「限られた時間だが、明日からの活動にさらに力を入れて、県議会にもう一度戻ってきたい」と語り、地元に向かった。

 (小西数紀)