東員町長選は無所属現職の水谷俊郎さん（６３）が無所属新人で元町議の近藤治隆さん（３６）との一騎打ちを制し、再選を果たした。投票率は５７・５９％で前回を６・１５ポイント下回った。

　当選が決まると、同町中上の事務所は歓喜と安堵（あんど）が入り交じった。水谷さんは「周りに支えられて当選させていただいた」と感謝し、「子どものための発達支援室や市民活動支援センターの整備、子どもの権利条例の制定に取り組みたい」と抱負を語った。

　継続か刷新かが問われた選挙。水谷さんは四年間の実績を示して「時計の針を元に戻すな」と訴え、町政批判を展開する近藤さんを退けた。連合三重の推薦を受け、近隣市町の首長や議員も応援した。

　無所属新人で元町議同士の対決となった朝日町長選は、栗田康昭さん（６４）が仲耕一郎さん（７１）を四十五票差で破り、初当選を果たした。

　栗田さんは引退する田代兼二朗町長から事実上の後継指名を受け、二人三脚の選挙戦を展開。連合三重をはじめ労組を中心に二百近い推薦も取り付けた。二度目の挑戦で変革を訴えた仲さんをかろうじて振り切った。

　栗田さんは同町柿の事務所で支持者たちに「心から住んで良かったという町を目指し、有言実行で頑張っていく」と笑顔であいさつ。僅差の結果については「真摯（しんし）に受け止めて、きちんとやっていきたい」と話した。

　投票率は６５・０２％で、前回を１・１５ポイント下回った。