女性が新たな扉開く鈴鹿市長選、末松さん再選
2015年4月27日
三重県鈴鹿市長選は、無所属現職の末松則子さん(44)=自民、民主推薦=が、同新人の杉本信之さん(57)を寄せ付けず、中部九県で初めて、女性市長として再選を果たした。事務所に集まった支持者に感謝を述べた後、「あらためて市を発展させる重責を感じている」と表情を引き締めた。
二期務めた県議から転じて初出馬した二〇一一年の前回選は、「女性」や「若さ」への反発、心配の声が強かった。それが、この選挙戦では全くなかったという。「性別は関係なしに働きを評価してもらえた」と振り返った。
末松さんを除く現職の女性市長は全国で十五人。東海三県と長野、滋賀、静岡、石川、富山、福井の中部九県では、末松さんが女性で初の市長となった後、滋賀で一人、静岡で二人が誕生している。今回の統一選でも、長野県諏訪市長に金子ゆかりさん(56)が無投票で当選した。
女性の社会進出は「県議になった十二年前より随分と進んだと感じるが、さらなる環境整備が必要」と強調。「一期目は鈴鹿のことだけで手いっぱいだった。女性首長でネットワークをつくり、国にも働き掛ける動きをしたい」と二期目への意欲を語った。