三重

「合併して良かった津市目指す」前葉さんが意気込み

2015年4月21日

無投票当選から一夜明け、朝刊を手に笑顔の前葉泰幸さん=津市東丸之内の事務所で

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 十九日の無投票当選から一夜明け、「もっと市民の求める行政サービスをしなければならない」という思いが強まった。津市長に再選した前葉泰幸さん(53)は支持者への当選報告の後に取材に応じ、まちづくりの構想や人口減対策など二期目に取り組む課題を語った。

 −一夜明けての感想を。

 「身の引き締まる思い。無投票という結果ではあるが、市民の皆さんに良いサービスをお届けしなければならないという責務を感じている」

 −無投票をどう受け止めるか。

 「多くの市民の皆さんが応援してくださった結果だ。選挙自体は三回目。一回目の宮城県知事選挙(二〇〇五年)は告示一週間前に立候補を表明し、二回目の津市長選(一一年)は告示一カ月前。今回は告示四カ月前で、自分ではきちっと選挙をやるのは初めて。市民の皆さんとつながりながら選挙の準備を進めてきた積み重ねが無投票になった。ただ、一日だけというのは短かったな、という気持ちもある」

 −直近の市の課題は。

 「本年度は一六年春に控えるJR名松線全線復旧の実現と最終処分場・リサイクルセンターをしっかりと完成させる。市産業・スポーツセンターと(一六年度開業予定の)道の駅津かわげの指定管理の枠組みを考えなくてはいけない」

 −今後のまちづくりをどうするのか。

 「(まちづくりの基本方針を定める)市都市マスタープラン(基本計画)を一八年度にまとめる。具体的には津インターチェンジ周辺の土地利用を考えなくてはいけないが、今の法律では開発ができない。どう開発していくのかをハードルから逃げずに取り組みたい」

 −人口減対策は。

 「地方創生で人口の社会減を防ぐことが大きな課題だ。市が職務経験者を採用して、UIJターンをしたい人がたくさんいることがわかった。受け皿をつくることが大事。自然減には、保育所の待機児童ゼロを続けるなど子育ての支援と教育環境の整備で対応していく」

 −どんな四年間にしたいか。

 「合併して十年を総括し、『合併して良かった』と思える津市を目指して、もっとできることを実行する」

(畑間香織)