三重

自治会単位で地域懇津市長再選の前葉さん、2期目抱負

2015年4月21日

再選を決め、支持者と握手する前葉泰幸さん。2期目の取り組みとして地域懇談会の開催を明らかにした=津市東丸之内で

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 十九日告示の津市長選で、三十七年ぶりの無投票で再選した前葉泰幸さん(53)。同日行われた当選報告会後の取材で、自治会単位で市が市民の意見を聞く地域懇談会を定期的に開く考えを明らかにした。「対話と連携を進めて、市民に寄り添った行政サービスをしなければ」と二期目への決意を語った。 

 前葉さんは、二〇〇六年の合併後初でもある無投票当選について「市民の皆さんのご支援の積み重ねの結果」と述べる一方、有権者の審判を仰ぐ機会がなかったことで、支援者以外の声を直接知ることができなかった面も認めた。地域懇談会は幅広い市民の声を集めた上で、その場で出た意見や提案を、市がどう進めたかを伝えていく場にもする狙いがある。

 前葉さんは二〇一一年の市長就任後、福祉やまちづくりなどに関連する団体との市政懇談会を四年間で七十六回開催。今後も市政懇談会を継続しながら、市内全三十七の自治会単位で、半年に一回の頻度をめどに地域懇談会を開く方針。

 また、今回の選挙で自民、民主、維新、公明四党の推薦を受けた点については「各党の支持者から幅広い意見を聞くとバランス良く仕事ができる。市民の暮らしのために動いてくだされば、四党の支援は決して相反することはない」と述べ、市政運営でプラスに働くとの認識を示した。

 また「県との連携を引き続き深めていく」と明言した上で、県が立ち上げた地方創生会議では、市町が県に要望する従来の形ではなく「市町の地方創生の考えを県と擦り合わせ、ともに考えたい」と主張した。

(畑間香織)