知事選、無効票減る23年ぶり1万下回る
2015年4月16日
十二日投開票の知事選で、立候補者の得票に結び付かない無効投票数は九千五十票だった。一万票を切るのは、田川亮三氏が六選を果たした一九九二年の七千七十七票以来、二十三年ぶり。現職と新人の一騎打ちだった今回は、三つどもえの激戦となった二〇一一年の前回選と比べると、四千四百六十七票減った。
内訳は、何も書いていない「白紙投票」(白票)が四千九百三十六票と半数以上を占めた。絵や文章を記した「雑事記載」が千四百八十票、候補者でない者の氏名を書いたのが千二百七十二票。それ以外が千三百六十二票。候補者でない者の氏名を書いた無効票は、過去最少だった。
九二年の投票率は過去最低の37・77%で、田川氏の得票率は72・56%。一方、今回の投票率は48・35%と過去五番目の低さにもかかわらず、再選を果たした鈴木英敬氏の得票率は85・68%と過去五番目の高さだった。
県選管の担当者は、無効票が一万票を下回ったことを「現職の得票率は平成の知事選では最高の得票率だったこともあり、信任の高さの表れではないか」と話した。
(相馬敬)