三重

共産が4年ぶり議席奪還県議選

2015年4月13日

花束を手に喜ぶ岡野恵美さん=12日夜、津市の事務所で

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 三重県議選では、四日市市、津市の両選挙区で共産の新人女性二人が当選を決めた。二〇一一年の前回選では両選挙区で現職が落選し、県議会の議席を失ったが、昨年末の衆院選での躍進を追い風に四年ぶりの議席奪還を果たした。

 津市選挙区の岡野恵美さん(62)の事務所では午後十一時五十五分ごろに当確の一報が入った。岡野さんはピンク色のスーツ姿で拍手をしながら一礼し、支持者たちとともに万歳。「住民目線で県政をチェックしていく」と力強く抱負を語った。

 定数七の選挙区で現職七人に唯一の新人として挑み、安倍政権との対決姿勢を鮮明にして支持を呼び掛けた。「お年寄りの方から『戦争する国づくりは困る』という声が多かった」と選挙戦を振り返り、四年ぶりの議席奪還に「絶対確保しなくてはいけなかったので責任を果たせた」と笑みを見せた。

 定数七に対し、主要政党の有力候補八人が争った四日市市選挙区では山本里香さん(57)が当選した。選挙区唯一の女性候補で二人の娘の母。事務所で待つ支持者たちの前にトレードマークのピンク色のスーツ姿で現れ、祝福を受けた。

 ベテラン候補が十四票差で敗れた前回選に触れ、「皆さんに私の仕事を作っていただき、議席を回復することができた。訴え続けてきたことを支持していただいたことに自信を持って、県民の皆さんの声、叫びをしっかりと県議会に届けたい」と意気込んだ。