三重

知事選、鈴木氏が再選

2015年4月13日

三重県知事選で、当選確実となり笑顔の鈴木英敬氏=12日夜、津市の事務所で(長塚律撮影)

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 三重県知事選は十二日投開票され、全国最年少知事で無所属現職の鈴木英敬氏(40)=自民、公明推薦=が、無所属新人で団体役員の藤井新一氏(56)=共産推薦=を大差で破り、再選を果たした。

 投票率は48・35%で、前回知事選を7・34ポイント下回り、過去五番目の低さとなった。得票率は85・68%で、過去五番目の高さだった。民主党が岡田克也代表のお膝元で候補の擁立も推薦もしない初の「不戦敗」を決める中、連合三重と民主・連合系地域政党「新政みえ」が鈴木氏を推薦。千六百以上の企業・団体も支援し、鈴木氏の一期四年間への評価が事実上の争点となっていた。

 鈴木氏は選挙期間中、情報発信による観光面への好影響や経済、防災の実績を強調し、自らの手法の継続と発展を唱えた。対策が急がれる人口減少対策では「働く場」「学ぶ場」「暮らす場」の強化を訴え、各地で満遍なく支持を広げた。

 藤井氏は選挙直前の二月中旬、共産党県委員会などでつくる「県民本位のやさしい三重県政をつくる会」が擁立。鈴木県政と安倍政権の距離の近さを批判しつつ「命、暮らしを第一とする県政への転換を」と訴えたが、及ばなかった。