三重

継続を、転換を知事選候補者訴え

2015年4月12日

◆藤井さん「投票所閉まるまで」

 「告示日より毎日、街頭で訴え、日焼けで真っ黒になってしまいました。最後まで全力で頑張ります」。藤井さんは最終日も、鈴鹿市内の朝市や大型商業施設、駅前など八カ所を訪れ、街頭演説を中心に政策を訴えた。

 子ども医療費の窓口無料化、介護事業所への交付金創設、少人数学級の実現、消防職員の増員など、これまで主張してきた政策を連呼。「今の冷たい県政を、いのちと暮らし第一の県政に切り替えたい」と力を込めた。

 同市内の集会にも顔を出し、「財政力があるのに、医療や社会保障の予算が少ない」と鈴木さんの県政を批判。集まった聴衆に「投票所が閉まるまで、周囲の人に広げていただきたい」と支持の拡大を呼び掛けた。

◆鈴木さん「ここからもう一度」 

 鈴木さんが最後の訴えに回ったのは、本籍地の菰野町と、六年前に初めて衆院選に挑戦した三重2区の鈴鹿市と四日市市。いずれも「原点」と位置付ける場所で、妻の美保さん(38)と一緒に計八回、街頭演説に立った。

 この日も演説の大半を費やしたのは人口減少対策。菰野町の集会所前では高齢者など四十人に「人口減少はいま手をつけないと手遅れになる。皆さんが築いた地域を次世代に受け継ぐ」と誓った。

 夕方、マイクを握った鈴鹿市のスーパー前でも「地域の未来のため」と、子どもの学力や体力向上を約束。「政治家、鈴木英敬を生んでくれたこの場所からもう一度、後押しを」と頭を下げ、沿道の支持者から大きな拍手を受けていた。