三重

<10代の“有権者”から>政治学ぶ機会増やして 

2015年4月11日

◆鳥羽商船高専2年・勝田百香さん(16)=伊勢市

投票権の年齢引き下げに戸惑いを感じているという勝田百香さん=鳥羽市の鳥羽商船高専で

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 「コンピューターのプログラミングでロボットを動かしてみたい」。そんな夢を持って鳥羽商船高専の制御情報工学科に進学しました。一年生の時に携帯端末のアプリを開発する学生チームに参加し、全国高専プログラミングコンテストや学生のビジネスコンテスト「起業家甲子園」に、先輩らとともに出場しました。痛感したのはプログラミングの技術に加え、プレゼンテーション能力の大切さでした。普段から自分の意見や考えを持って発信していきたいです。

 これまでは政治に興味がなかったというのが、正直なところです。五月生まれで来夏の参院選の時には十八歳になっています。投票権の年齢引き下げを考えると責任がのしかかってくる感じです。中学生の時は「選挙は二十歳になってから」と、まだまだ先のことと思っていたので、あまりにも急で戸惑いもあります。

 もっと中学校の時に政治を勉強しておけば良かったと思います。これから十八歳で選挙権を得る人のことを考えると、義務教育の間に政治や選挙について学ぶ機会をこれまで以上に増やした方が良いかなとも感じます。政治についてしっかりした見方を持つのに早過ぎることはない。私のように困らないように。

 どの政党がどんな政策を掲げているのか。スマートフォンで調べるなどしていますが、テレビに出ている有名な政治家の人しか分かりません。地域の議員もあまり知りません。私も関心を持たないといけないのと同時に、より分かりやすく情報発信していただけるとありがたいです。

 この国の将来がどのように進んでいくのか、私自身も考えないといけないと思っています。一票を投じるなら国を良い方向に変えようとしている人、裏表がない人に託したいです。

 (聞き手・中谷秀樹)

  =おわり