三重

9選挙区、街頭で火花8選挙区で無投票

2015年4月4日

出陣式で候補者の訴えを聞く支持者たち=津市内で

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 県議選(定数五一)が3日の告示でスタートし、62人が立候補した。候補者たちは各地で第一声を発し、街頭へ繰り出して支持を訴えた。17選挙区のうち、8選挙区の15人は早くも無投票で当選を決めた。残る9選挙区の47人は12日の投開票に向け、36議席をめぐる9日間の選挙戦に突入した。

 立候補者は前回より三人少ない。無投票は現在の区割りになった二〇〇七年以降で最多。公認候補の党派別は自民が二十六人、民主が九人、公明二人、共産三人、民主・連合系の地域政党「新政みえ」五人。無所属は十七人。女性候補は七人。

 民主系会派と自民勢のどちらが最大勢力となるかが焦点だ。無所属のうち九人が連合三重の推薦を受けており、民主・連合系の最大会派「新政みえ」としては現有議席と同数の二十三人の擁立にとどまった。空白区は亀山市と鳥羽市、志摩市。

 一方、第二会派「自民みらい」と少数会派「鷹山」で二十三議席を持つ自民勢は、亀山市を除く十六選挙区で二十六人を公認した。

 議会事務局によると、新政みえは二〇〇五年三月から単独で最大会派を占め続けている。

 公明は前回選と同じ二議席の確保が命題。共産は前回選で現職二人が落選して議席を失っており、新人三人に議席奪還を託す。

 無投票は、いなべ市・員弁郡(定数二)、三重郡(同二)、名張市(同二)、度会郡(同二)、鳥羽市(同一)、志摩市(同二)、尾鷲市・北牟婁郡(同二)、熊野市・南牟婁郡(同二)。いずれも現職で、自民九人、民主三人、新政みえ一人、無所属二人がそれぞれ当選した。

 (相馬敬)