三重

自民県連と新政みえ公約比較

2015年4月3日

自民、新政みえが出した公約=県庁で

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 三日告示の県議選で、民主・連合系会派「新政みえ」が打ち出した公約冊子「新政みえビジョン2015」と、自民党県連がまとめたビラ「県民とのお約束」を比較してみた。県の課題への公約に関しては、新政みえ、自民ともに一部で知事選との連動を意識した書きぶりがみられるのが特徴だ。

 新政みえの冊子のキャッチフレーズは「新しい三重のカタチづくりのために」で、改革や刷新を意識。防災・減災対策の強化など六点の「ビジョン」に沿って具体策を盛り込んだ。県手話言語条例の制定や「もうかる農林漁業」など、十二日投開票の知事選で再選を目指す鈴木英敬氏(40)の公約との共通項もある。末尾には前回の「2011」の検証結果を載せ、議会改革や最大会派としての実績をPRしている。

 一方、自民党県連のビラは「自民党は、『経済再生と地方創生』に全力を投じます」と強調。「ローカル・アベノミクスによる地域経済の再生と、ふるさとに人口と活力を取り戻す」などとうたい、より国、県との連携を強く打ち出す内容になっている。「県版ネウボラの導入による総合的な出産子育て支援」「同居・近居三世代家庭支援」など、新政みえと比べて、さらに鈴木氏の公約との親和性の高さがうかがえる。

 (相馬敬)