三重

8選挙区で無投票か県議選きょう告示

2015年4月3日

 統一地方選の県議選(総定数五一)が三日、告示される。十二日の投開票に向け、県内各地で九日間にわたる激戦の火ぶたが切られる。県議会の勢力図がどう塗り変わるかが焦点だ。

 これまでのところ、前回よりも三人少ない六十二人が十七選挙区に立候補を表明。無投票の可能性が高いのは、いなべ市・員弁郡と三重郡、名張市、度会郡、鳥羽市、志摩市、尾鷲市・北牟婁郡、熊野市・南牟婁郡の八選挙区。前回よりも三区多く、無投票当選者は三人多い十五人になる見通しだ。

 選挙戦となる九選挙区のうち、県都の津市(定数七)では現職七人に、知名度のある旧津市議の新人が挑む見通し。名古屋市の二倍以上となる広大な選挙区を舞台に、定数一超の激しい集票合戦が予想されている。

 立候補予定者六十二人の内訳は現職四十四人、新人十八人。公認候補は、自民二十六人、民主九人、公明二人、共産三人、民主・連合系の地域政党「新政みえ」五人。無所属は十七人で、うち九人が民主や新政みえの推薦・支持を受ける。

 選挙区割りや定数は前回選と同じ。次回の選挙から、いずれも定数二の尾鷲市・北牟婁郡、熊野市・南牟婁郡、度会郡、多気郡と伊勢市(定数四)が一減、鳥羽市(同一)と志摩市(同二)を合区して定数二にする。定数は六減って四五となり、選挙区も十六になる。

 立候補の届け出は三日午前八時半〜午後五時の間、県内九カ所にある県庁舎で受け付ける。

 (相馬敬)