三重

知事選、乗り切る「食」2候補の昼食を拝見

2015年4月2日

 広い県内を縦横無尽に駆け回り、声をからして政策を訴えている知事選の両候補者。その活力源は日々の食事だ。17日間という長丁場の選挙戦を乗り切るためのこだわりを探ろうと、ある日の昼食をのぞいてみた。

◆藤井さん 忙しくてもガッツリ

ボリューム満点の仕出し弁当で、午後の街頭演説に備える藤井新一さん=津市で

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 津市内での街頭演説の合間、藤井さんが事務所に戻って食べたのは、近くの食堂から取り寄せた仕出し弁当。ミンチカツ、エビの空揚げ、小魚の田作り、高野豆腐などボリューム満点だ。

 七百円の予算の範囲内で、事務所スタッフが手配した。連日、街頭演説を十数カ所こなすため、忙しい中でも弁当でしっかりと昼食を取ることを心がけているという。

 「選挙前はコンビニのパンやサンドイッチで済ませることが多かったんですが、気を使ってもらっています。おなかいっぱいです」と藤井さん。食事中の話題は、ダム建設の是非や県内の観光客数の推移など。まだ先の長い選挙戦に向け、エネルギーも満タンで挑む。

 (滝田健司)

◆鈴木さん カロリーより勝利を

昼食の弁当に入ったとんかつに「縁起がいい」と笑顔の鈴木英敬さん=熊野市新鹿町で

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 とんかつを一切れ、箸でつかみ「カツは縁起がいい」とにっこり。鈴木さんは遊説先の熊野市新鹿町で昼食の弁当を頬張った。

 正午前に街頭演説を終え、近くの支持者宅でスタッフとテーブルを囲んだ。弁当にはほかに白飯やエビフライ、サトイモの煮物、サラダ。市内の障害者就労支援施設が調理し、後援会が注文した。

 健康を気に掛け、普段の昼食は五百キロカロリーに抑えている。しかし、分刻みの選挙期間中は総菜パンで済ますことも。低カロリーとはいえないが、「勝利が最優先。用意してくれるだけでありがたい」。十五分足らずで平らげると、外から「あと二分で出発です」の掛け声。息つく間もなく、選挙カーに乗り込んだ。

 (添田隆典)