三重

県選管、ネットで知事選の選挙公報両陣営もPRに活用

2015年3月31日

 四月十二日投開票の知事選で、県選管は三十日、インターネット上の県選管ホームページで、立候補した新人の藤井新一さん(56)、現職の鈴木英敬さん(40)の選挙公報の公開を始めた。知事選で選挙公報がネット公開されるのは初めて。

 選挙公報は候補者の経歴や考え、訴えを記載。従来の紙形式はタブロイド判の両面二ページで、八十二万部を発行した。三十日に市町の選管へ発送され、新聞折り込みや自治会を通じて十日までに各世帯へ配布される。

 陣営によるネット選挙も知事選では初めて解禁された。両陣営は交流サイト「フェイスブック」や短文投稿サイト「ツイッター」を通じて積極的に日々の活動を報告している。

 藤井さん陣営は、本人が公約を発表した際の動画も公開。本人の主張のほか、推薦を受けた共産党の幹部が来県する告知なども添え、支持拡大を訴える。陣営スタッフは「若い世代からの反応もある」と手応えを見せる。

 鈴木さん陣営も四年間の実績や政策集を公開し、個人演説会の日程を掲載。二十〜四十代を意識し、スマートフォンの専用サイトも開設した。陣営は「『県民党』として、幅広い世代に浸透したい」と意気込む。

(相馬敬)