三重

県知事選立候補予定の2氏が討論

2015年3月24日

○×形式で意見表明する2氏=津市内で

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 二十六日告示、四月十二日投開票の知事選で、立候補予定者を集めた公開討論会が二十三日、津市内であった。ともに無所属で、再選を目指す現職鈴木英敬氏(40)=自民、公明、新政みえ推薦=と、県民主医療機関連合会事務局次長の新人藤井新一氏(56)=共産推薦=が参加し、防災や危機管理、文化振興、経済活性化などのテーマで持論を訴えた。

 鈴木氏は一期目の成果として観光客の増加や紀伊半島大水害の復旧、障害者雇用率の向上などを強調。「人口減少という正念場を迎えている。県民と一緒にまいてきた種に大きな花を咲かせたい」と述べ、現県政の継続と前進に理解を求めた。

 一方、藤井氏は「医師、看護師が不足しており、特別養護老人ホーム(特養)も少ない。命と暮らしを守る政治が第一だ」と主張。「今の若者は非正規雇用も多く、ブラック企業に使い捨てられている。政治を変えたい」とも述べ、県政の転換を訴えた。

 教育のテーマでは鈴木氏は子どもの学力・体力向上やいじめ防止条例の必要性を強調。藤井氏はこれに対し、教員の定員・定数の見直しや労働条件の向上などを訴えた。討論会は、日本青年会議所東海地区三重ブロック協議会が主催。児玉克哉三重大副学長が進行役を務めた。

 (相馬敬)