三重

民主が知事選自主投票決める

2015年3月22日

 民主党県連は四月十二日投開票の知事選で、どの候補も推薦せず、自主投票にすることを決めた。芝博一県連代表が二十一日、津市内で会見して明らかにした。協力関係にある連合三重と民主・連合系の地域政党「新政みえ」は、再選を目指す現職の鈴木英敬氏(40)の推薦を決めており、対応が分かれた。

 芝氏は、二十六日の告示が目前に迫る中、鈴木氏から正式な推薦依頼がないことを明らかにし、「手続き上、依頼がなければ推薦できないため、議論もしていない」と説明。独自候補の擁立断念については「党として知事候補を立てるのが理想的だったが、見つからなかった」と述べた。連合三重と新政みえと対応が分かれたことに関しては「互いの結論を尊重した結果だ」と、足並みの乱れを否定した。

 知事選と同日に投開票される県議選(定数五一)で、県連は連合三重、新政みえとともに二十三人を擁立する。当初、目指していた過半数の二十六人に届かなかった結果に、芝氏は「残念。人材が足りなかった」とも述べた。

 鈴木氏は自民、公明両党からも推薦を受けており、共産党が推薦する新人の藤井新一氏(56)との一騎打ちになる見通し。

 (添田隆典)