三重

<焦点 県議選まで1か月>(下)県南部の選挙区展望 

2015年3月6日

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 4月3日告示の県議選(総定数五一)は17選挙区中、9選挙区で選挙戦に突入し、8選挙区で無投票となる公算が大きくなっている。県議会は2014年5月、選挙での「一票の格差」是正に向けて県南部の定数6減を柱とする選挙区、定数の見直しを盛り込んだ条例改正案を可決した。今年5月1日から施行されるため、見直しの適用は4月の県議選ではなく、4年後の19年から適用される見通しだ。

【松阪市】(定数四−5)

後藤 健一64 無現(2)

中西  勇59 無現(1)

田中 祐治60 自新

中瀬古初美50 無新

野口  正62 自新

 民主系の笹井健司さんが引退し、現職2人と新人3人が争う激戦区になりそうだ。自民は前職の市長選出馬で空白区となっていたが、公募を経て市議の田中さん、野口さんを擁立。新政みえは地域政党として、昨年末に立候補を表明した市議、中瀬古さんの推薦を決めた。中西さんはみんなの党の解党を受け、新たな一人会派「新しい翼」を結成した。

【多気郡】(定数二−3)

西場 信行63 自現(8)

浜井 初男65 みえ現(1)

西川  浩52 無新

 西場さん、浜井さんの現職2人に新人1人が挑む構図となりそうだ。多気町議だった西川さんは今年1月に立候補を表明した。19年から定数は1減の見通しだ。

【伊勢市】(定数四−5)

奥野 英介68 自現(2)

中川 正美64 自現(8)

中村 進一67 みえ現(5)

内藤 弘一50 共新

広 耕太郎52 民新

 前回は無投票。今回も当初は無投票とみられたが、新人の内藤さんが2月に立候補を表明し、選挙戦に突入する見通しになった。民主系の辻三千宣さんが引退し、広さんが民主から出馬する。19年から定数1減の予定。

【志摩市】(定数二−2)

中嶋 年規48 自現(3)

山本 教和67 自現(7)

 中嶋さん、山本さん以外に出馬の動きは具体化しておらず、前回に続いて無投票の公算が大きい。保守地盤が厚い選挙区で、自民が二議席を独占。新政みえは会派として候補者を公募したが擁立には至っていない。19年から鳥羽市と合区し、定数が2になる予定。

【鳥羽市】(定数一−1)

中村欣一郎56 自現(1)

 前回は選挙戦。中村さん以外に出馬の動きは具体化しておらず、無投票の可能性が高い。新政みえは候補者を公募したが擁立には至っていない。19年から志摩市と合区し、定数は2に減る見通し。

【度会郡】(定数二−2)

村林  聡37 自現(2)

吉川  新67 みえ現(1)

 前回と同様、無投票で自民、民主系が議席を分け合う公算が大きくなっている。19年から定数1減の予定。

【尾鷲市・北牟婁郡】(定数二−2)

津村  衛39 無現(2)

東   豊59 自現(1)

 2議席を4人が争った前回の激戦から一転、無投票の公算が大きくなっている。19年から定数1の見通し。

【熊野市・南牟婁郡】(定数二−2)

大久保孝栄48 自現(1)

藤根 正典53 無現(1)

 前回は新人3人の争いだったが、大久保さん、藤根さん以外に具体的な出馬の動きは見られない。19年から定数1となる予定だ。

 (相馬敬)