岐阜

市町長選、最終盤情勢

2015年4月25日

 統一地方選後半戦で選挙戦となった四市町長選の論戦も、あと一日。最終盤の情勢を紹介する。 (敬称略)

◆新人が現職を追う 土岐

 組織力で勝る加藤靖也を、加藤修が精力的な街宣で追う。

 加藤靖也は企業誘致による雇用創出を訴える。市内各地の後援会を軸に、国会議員や県議、市議の応援も受ける。個人演説会は前回選より増やしている。

 加藤修は市立総合病院の医師確保を掲げ、浮動票の取り込みを狙う。支援者は親族や知人が中心。名古屋市議の経験を生かし、自転車での街宣も行う。

◆現職と元市議接戦 瑞穂

 堀と棚橋が競り合い、鳥居が追いかける。

 棚橋は自民の推薦を受け、所属していた自民党系の市議会最大会派や、県議の応援を受ける。JR穂積駅前などに立ち、夜はミニ集会で支持を訴える。

 三選を目指す堀は連日、個人演説会を二、三カ所で開き、二期八年の実績を強調。新住民の多い古橋や牛牧地区などで、さらなる浸透を狙う。

 鳥居は自転車に乗って市内を回り、知名度向上を図る。一日で二十回ほどの街頭演説も行い、現行の下水道事業の見直しなどを訴えている。

◆元町議新人、現職と接戦 垂井

 中川と藤墳が競り合い、井上が追う。

 中川は大半の町議や財界の支援を受け、地盤の北部を中心に票を固める。近隣市町の首長の応援を背景に、「継続」や「連携」を訴える。

 藤墳は地元の表佐地区を中心に南部の票を固めつつ、街宣などで中心部への浸透を図る。「町民目線」の町政実現を訴え、現職批判票の取り込みを狙う。

 井上は二十代中心の若者で選対を組み、教育や子育て分野の施策で女性や若年層にアピール。街宣車を使わず、住宅街などで政策を訴える。

◆元町議新人、現職を猛追 坂祝

 南山を和田が激しく追い上げる。

 経済界や連合の支援を受ける南山は、企業回りや決起集会で政策と理念を説明し、支持基盤を引き締める。労組などを通じて、企業の若い従業員の票の掘り起こしも図る。

 和田は酒倉地区を地盤に遊説などで知名度向上を目指す。元町議長の人脈を生かし、町議選候補者の事務所周辺で演説したり候補者七人を決起集会に招いたりして連携を図る。