岐阜

安八、白川村は無投票町村長選告示

2015年4月22日

タイを手に再選を喜ぶ堀正さん=安八町氷取の事務所で

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 統一地方選の後半戦で二十一日、県内では四町村長と八町村議選が告示された。このうち安八町長選と白川村長選は無投票で、いずれも現職が当選。垂井、坂祝両町長選には計五人が立候補して舌戦をスタートさせた。町村議選は総定数八〇に、女性十人を含む九十二人が立候補した。いずれも二十六日に投開票される。

 安八町長選は、無所属現職の堀正さん(59)が再選。大手企業の撤退で税収減が見込まれる中、健全財政を維持するかじ取りが求められる。

 白川村長選も現職成原茂さん(61)の再選が決まった。雇用創出につながる企業誘致、移住者支援など、人口減対策への手腕が期待される。

 垂井町長選は、いずれも無所属の三人が立候補。現職中川満也さん(60)に、いずれも新人の元町議藤墳理さん(54)と、学習塾経営井上正貴さん(49)が挑む。

 坂祝町長選は、ともに無所属で、三選を目指す現職の南山宗之さん(59)と、新人の元町議長和田雅彦さん(55)が争う。

◆「雇用確保と人口増を」 安八町長選、堀さんが再選

 「この四年間は遠慮交じりの部分もあった。多くの皆さんの支えをいただき、大変うれしく思う」

 安八町長選で、無投票で再選を果たした現職の堀正さん(59)。午後五時すぎに、事務所に当選の知らせが届くと、支援者約三百人に笑顔を見せた。

 一期目の成果として、まちづくりの方向性を示す町自治基本条例の制定を挙げた。二期目に向けては、二〇一七年の完成を目指す名神高速道路安八スマートインターチェンジ(IC)整備を「町の将来を握る事業」と位置付け、アクセス道路の建設を一体的に進める考えを明かした。

 さらには、積極的な企業誘致で、雇用確保と人口増加を目指す決意も示し「町民の負託に応えたい」と力強く語った。

◆「住み続けたい村に」 白川村長選、成原さん再選

花束を掲げて、当選を喜ぶ成原茂さん=白川村飯島の飯島集落センターで

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 白川村長選は、現職の成原茂さん(61)が無投票で再選した。午後五時に立候補が締め切られると、飯島集落センター(同村飯島)に集まった支援者約百人から拍手が起こり、成原さんは壇上へ。「住み続けたい村づくりへの支援を、これからもお願いしたい」と呼び掛けた。

 現職との一騎打ちを制しての初当選から四年間。企業誘致で雇用を促進させる「後押し行政」、子育て・教育分野を強化する「母の目行政」、福祉サービスを向上させる「孫の手行政」を展開した。世界遺産の合掌造り集落がある荻町では、観光車両乗り入れの自主規制も実施した。

 成原さんは「観光業の強化や、子どもたちが帰って来られる受け皿づくりを進めたい」と二期目の抱負を語った。