岐阜

小川市政に高評価大垣市議選候補者アンケート

2015年4月21日

 大垣市議選は二十六日の投開票に向けて、各候補者が雨の中、支持拡大へ懸命な訴えを展開している。本紙が実施した候補者アンケートでは、小川市政への高い評価が浮かび上がり、選挙戦の訴えの中心として、大半の人が子育て施策や安心・安全のまちづくりを挙げた。

 小川市政に対しては二十九人中二十五人が採点し、三十〜百点。九十点が最も多く、大半が七十点以上をつけた。日本一を目指す子育て施策や行財政改革を評価する声が多かった。

 一方で低い点をつけた候補者は、企業会計なども含めた市債の多さや、行政視察の際に定額支給されているグリーン車料金への対応を問題視した。

 選挙公約、訴えの中心に据えている項目で目立つのは、市が第五次総合計画に掲げる子育て・教育や高齢者福祉の充実、治水・地震防災対策。農業振興や移住・定住の促進、市民目線の議会改革に対する訴えもあった。

(山本克也) 

 <グリーン車問題>市議らが行政視察で片道100キロ以上の出張をする場合、グリーン車料金を定額支給すると市条例で規定。乗車しなくても受給した分の返還を住民が求めた訴訟も起こされた。

 <子育て日本一>子どもの健康な成長に向けた家庭、地域、行政などの連携の重要性をうたい、市条例で方向性を規定。主な施策に高校生までの医療費無料化や病児保育、各種子育てサポート制度がある。

 <かがやきライフタウン構想>2004年に策定。文化やスポーツ、環境など多くの分野で個人の知識や経験を生かしたまちづくり活動を促す事業を展開。市民活動団体が成果を発表するイベントが年数回開かれる。

 <市土地開発公社>13年度末の保有土地は約79.4億円分で、うち5年以上の長期保有は約68.7億円。20年度までの健全化計画に基づき、保有土地や債務の縮減が進められている。

 <垣老(がきろう)>市老人医療費助成制度の略称。69〜71歳の人を対象に、保険診療で通常2〜3割の医療費を、市独自で1割負担としている。