「消滅可能性を返上」多治見、古川市長3選果たす
2015年4月20日
孫の朋樹くんを抱きかかえて喜ぶ古川雅典さん=多治見市の事務所で |
無投票での三選を果たした多治見市長の古川雅典さん(62)は午後五時すぎ、同市金岡町の事務所に戻ると、沖縄県から応援に駆け付けた孫の松茂良(まつもら)友月ちゃん(6つ)、朋樹君(2つ)を抱きかかえ、喜び合った。
「消滅可能性都市を返上するため、JR多治見駅を中心とした再開発を進め、郊外と中心部をつなぐ公共交通を充実させる」と強調。「伝統産業の美濃焼とタイルの高付加価値化、企業誘致の両輪で経済活性化を図る」と抱負を述べた。
市は名古屋圏のベッドタウンとして発展したが、近年は人口減少が続く。「市職員、議会と協力し、この難局を勝ち抜いていく」と言葉に力を込めた。
前回に続く無投票当選には「スピードと正確さを持って、施策を実行実現してきたことを市民が評価してくれた結果」と前向きに受け止めた。
古川さんは二期八年でトヨタ自動車などの企業誘致に成功し、市役所分庁舎の建設や市民病院の整備に力を注いだ。
今回は百を超える団体からの推薦を受けた。