岐阜

瑞穂、土岐2市長選で論戦突入多治見、山県は無投票

2015年4月20日

 十九日に始まった統一地方選後半戦で、県内では四市長選と九市議選が告示された。市長選のうち、山県市と多治見市はいずれも現職が無投票で当選。残る瑞穂、土岐両市では、計五人の候補者が事務所での第一声で七日間の論戦をスタートさせた。九市議選は総定数二〇一に、女性二十八人を含む二百三十七人が立候補。すべての選挙は二十六日に投開票される。 

 四つの市長選のうち、無投票で三選を決めた多治見市の無所属現職古川雅典さん(62)と、再選を果たした山県市の無所属現職林宏優さん(63)=自民、民主、公明推薦=は、立候補受け付けが締め切られた午後五時すぎ、それぞれ事務所で次の四年間に向けた抱負を語った。

 残る二市長選のうち瑞穂市は、三選を目指す無所属現職の堀孝正さん(73)に、市議会の自民党系最大会派「新生クラブ」に所属していた元市議で無所属新人棚橋敏明さん(65)=自民推薦=、建築設計業の無所属新人鳥居佳史さん(60)が挑む。

 現職と新生クとの根深い対立を、有権者がどう判断するかが最大の焦点。昨年三月、市議会で新生クが主導し、現職が親族会社に市道認定で便宜を図った、とする疑惑を調べる百条委員会を設置。百条委は不正な便宜供与を認定したが、市側は不正はなかったとする報告書を出した。両者の対立を批判する鳥居さんも加わり、激しい選挙戦が予想される。

 土岐市は、再選を目指す無所属現職の加藤靖也さん(60)=自民、公明推薦=と、元名古屋市議で無所属新人の加藤修さん(42)の一騎打ちとなった。

 新市庁舎の建設をめぐり、加藤靖也さんは推進、加藤修さんは見直しを訴える。重点施策は加藤靖也さんが企業誘致、加藤修さんは市立総合病院の改革を挙げる。

 (統一地方選取材班)