岐阜

分裂自民、4勝3敗で勝ち越し

2015年4月13日

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 岐阜県議選(定数四六)では七選挙区で、自民党公認候補が、党を離れた元自民系市町議と相まみえる「分裂選挙」に。党公認候補は四勝三敗で、辛うじて勝ち越した。

 不破郡選挙区(定数一)では、党県連政調会長を務める現職藤墳守さん(73)が、自民を離党した元垂井町議の無所属新人木村千秋さん(40)を退け六選を果たした。垂井町の事務所で「途中やきもきさせたが当選できた。粉骨砕身、初心に帰ってがんばっていきたい」と述べ、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 岐阜県の自民は党員数が全国四位。有数の「自民王国」として支持基盤は固く、当選回数を重ねたベテラン県議が少なくない。今回は「世代交代の遅れ」への不満から、党を飛び出して無所属で出馬する候補が続出。県連が除名などの処分を決めた候補や支援する市町議は計十一人に上った。

 ある県連幹部は「勝つには勝ったが、課題は残された。中堅や若手の意見にも耳を傾ける組織運営を心掛けたい」と語った。

 美濃加茂市選挙区(定数一)では、無所属現職が無所属新人を退けた。いずれも自民党籍を持っているが、当初から、勝った方が自民系会派に入ることが決まっている。