岐阜

女性がワンツー当選県議選岐阜市選挙区

2015年4月13日

集まった支持者と握手して喜ぶ中川裕子さん=12日夜、岐阜市の事務所で(下)支持者たちに迎えられ喜ぶ若井敦子さん=12日夜、岐阜市の事務所で

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 各地で自民党が手堅く議席を得た十二日投開票の統一地方選前半戦。人口減少など山積する課題がありながら、選挙への関心は低く、投票率は軒並み過去最低になった。共産党は昨年十二月衆院選の勢いを維持し、岐阜県議選の岐阜市選挙区で新人がトップ当選するなど、東海三県で躍進した。

 岐阜県議会の岐阜市選挙区(定数九)では、女性候補三人のうち二人が当選を果たした。得票数では一位、二位を占めた。

 トップ当選は、共産新人の中川裕子さん(34)。市内の事務所で支援者たちと抱き合ったり、握手を繰り返したりして、喜びを爆発させた。報道陣の取材には「男性中心の議会に女性が必要だ、という有権者の意思が表れたと思います」と声を弾ませた。

 選挙戦では、公共事業削減や改憲反対など党の政策を訴えたほか、ブログも積極的に活用。党支持層以外への浸透も図った。選挙カーにもピンク色をあしらい、女性らしさを打ち出した。

 二位当選は、自民新人の若井敦子さん(43)。県議選では党唯一の女性候補で、空手の世界大会を何度も制した知名度を生かし、票を掘り起こした。市内の事務所で目を潤ませ「皆さんの力で、政治家としての命を吹き込んでいただいた」と支援者に感謝した。

支持者たちに迎えられ喜ぶ若井敦子さん=12日夜、岐阜市の事務所で

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 選挙戦では、スポーツを生かした若者育成のほか、女性の社会進出推進に取り組むと訴えた。

 岐阜市選挙区では過去にも、女性二人が当選したことがある。