岐阜

投票率46・83%県議選、混戦区でも上がらず

2015年4月13日

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 県議選で選挙戦となった十五選挙区の投票率は46・83%で、東日本大震災の直後で選挙活動の自粛ムードの中、過去最低となった前回(45・70%)に続き、二回連続で50%を割り込んだ。

 投票率は統一地方選が始まった一九四七(昭和二十二)年の85・71%から、低下の傾向にある。二〇〇三年以降は三回連続で過去最低を更新。今回も前々回(52・47%)を5・64ポイント下回り、長期低落傾向に歯止めは掛かっていない。

 選挙区別では、十二人が九つのいすを争った岐阜市選挙区が40・16%で前回(40・34%)並。保守系の三つどもえの争いとなった揖斐郡選挙区は58・76%で前回(60・10%)をやや下回った。

 投票率の50%割れについて、斎藤康輝朝日大法学部客員教授(憲法)は「住民にとって身近な選挙だけに深刻な事態。背景には政治不信がある。無投票の際の信任投票や、インターネット投票の可能性を検討するのも一案だ」と指摘する。