<県議選終盤情勢>(下)西濃地区・中濃地区・東濃地区
2015年4月11日
◆組織固める現・元職 大垣市選挙区(定数四−6)
伊藤秀光 64 無元<3>
岩井豊太郎 71 自現<7>
野村美穂 45 民現<2>
松岡唯史 38 共新
猫田 孝 75 自現<11>
橋本 勉 61 無新
自民二人と民主の現職三人に、共産新人、無所属の元職と新人の計六人で争う。
伊藤は告示の一週間前に出馬表明。後援会の組織力で挑む。
岩井は支持基盤の農業や障害者の団体をまとめて足場固め。
野村は労組への支持を広げ、街頭演説で女性の視点を強調する。
松岡は衆院選での党の躍進を背景に、県政の刷新を訴える。
猫田は市内各所に後援会を設け、強固な組織で十二選を目指す。
橋本は街頭演説で県政を批判し政党支持なし層への浸透を図る。
◆現職は実績強調、新人は女性狙い 不破郡選挙区(定数一−2)
藤墳守 73 自現<5>
木村千秋 40 無新
自民のベテラン現職に、自民を離党した無所属新人が挑む。
藤墳は、町議や自治会員を動員した組織力を生かし、個人演説会でも実績を強調。
木村は、支持者と自転車で回るなどして、若年層や女性への浸透を狙う。
◆保守三つどもえ、各組織固めに力 揖斐郡選挙区(定数二−3)
所竜也 40 自新
牧村範康 47 無新
国枝慎太郎 38 無現<1>
自民新人、自民推薦の無所属現職、自民を離党した無所属新人と、保守系が三つどもえの戦い。
自民公認の所は各種業界団体の推薦を得て支持層の拡大や若年層の取り込みも狙う。
自民を離れた牧村は地元池田町で自治会や町議による地盤固めに力を入れる。
国枝は、三町にまたがる後援連合会を中心に、幅広い年代層に支持を呼びかけている。
◆市長支持層取り込み鍵 関市選挙区(定数二−3)
尾藤義昭 69 自元<5>
林幸広 62 無現<3>
酒向薫 58 自現<2>
自民と無所属の両現職に、自民元職が挑む三つどもえの戦い。
尾藤は県議時代の実績を強調。市長選で敗れた現市長の人気を意識し、融和をアピールする。
自民二人との対決となった林は、推薦を受ける民主党の主張を積極的に訴え、非自民層の取り込みを進める。
酒向は市全域で演説会を重ね組織固めを進める。市長との良好な関係をPRし、市長支持層への浸透も狙う。
◆市議最大会派と市長派の保守戦 美濃加茂市選挙区(定数一−2)
森 厚夫 65 無新
小川恒雄 68 無現<3>
自民会派入りをかけて、ともに無所属の現職と新人が競う。
森は市議会最大会派からの支援を受け、地元の加茂野地区を中心に保守層を固める。
小川は市長派の市議らが支援。自民支持層に加え、政党支持なし層の取り込みも狙う。
◆党引き締め現職、仏教会推す新人 加茂郡選挙区(定数一−2)
加藤大博 35 自現<2>
矢田宗雄 64 無新
自民現職に、自民を離党した無所属新人が挑み、二十年ぶりに選挙戦になった。
加藤は、党組織の引き締めに力を入れる。街頭演説や個人演説会を七町村で重ね、知名度の向上を目指す。
僧侶の矢田は、県仏教会などから推薦を受ける。保育園長や川辺町議時代の人脈を通じ、支援を呼び掛ける。
◆地盤以外で上積み図る 中津川市選挙区(定数二−4)
伊藤駿介 26 無新
鷹見信義 68 共新
平岩正光 59 自現<3>
早川捷也 71 自現<6>
自民現職の二人に、民主推薦の無所属新人と共産新人が挑む。
伊藤は労組の支援を受け、街頭ではジャージー姿で若さを前面に打ち出す。
鷹見は小集会で党支持層を固めつつ、街頭演説で政党支持なし層への浸透を図る。
平岩は商工、観光団体の支持を得て、地盤の旧市内で個人演説会を重ねる。
早川は地盤の市北部で農林業の組織をまとめ、旧市内でも保守票の取り込みを狙う。
◆世代交代と実績の論戦 瑞浪市選挙区(定数一−2)
山田実三 60 無新
渡辺 真 73 自現<4>
自民の元市支部幹事長が、離党して県連副会長に挑戦し、保守票の奪い合いに。
山田は市職員OBや同級生が支援。世代交代を訴え、政党支持なし層にも力点を置く。
渡辺は市長や自民市議、企業経営者の支援で組織を固め、元県議長の経験を訴える。
◆現職に共産と元県議の子挑む 土岐市選挙区(定数一−3)
小関祥子 62 共新
木股与司夫 56 無新
矢島成剛 65 自現<3>
定数減で現職対決となった二〇〇七年以来の選挙戦。共産新人は三度目の出馬。無所属新人は、元県議の父が〇七年に競り負けた自民現職に挑む。
小関は党支部に支えられ、自民批判票の受け皿を目指す。街頭ではコミュニティバスの充実などを訴える。
木股は保守票の取り込みを狙い、住宅地を中心に演説。道路網の整備や市立総合病院の改革を唱える。
矢島は日ごとに重点地域を変えて選挙カーで回り、三期の実績を強調。自民支持層固めに力を入れる。
◆自・民2氏党固め無党派狙う無所属 可児市選挙区(定数二−3)
小原 尚 55 自現<2>
伊藤英生 42 民新
佐伯哲也 44 無新
自民現職と民主新人がそれぞれの政党支持層を固め、無所属新人は支持政党なし層への浸透を狙う。
小原は二期四年の実績を強調。早い段階で保守層の支持を固め、市議、御嵩町議の大半がバックアップする。
民主を除籍された現職が引退を決め、党支持層を一本化した伊藤。維新の党の県組織から支援も受ける。
佐伯は、地元の可児市若葉台の住民らを中心に選対を組織。政務活動費の廃止、給食無料化などを訴える。
(候補者の並びは届け出順)