岐阜

<県議選の注目点>自民系、8選挙区で分裂

2015年4月3日

 定数は四六。自民が現有三十議席からの上積みを狙う。ただ、候補者一本化の失敗が相次ぎ、八つの選挙区が「自民系分裂」の構図に。擁立候補が次々に敗れると、党県連の運営に影が差すことになりかねない。

 全二十七選挙区で立候補を届け出たのは計六十六人。自民は三十二人を公認し、別の二人には推薦を出すなど、強固な支持基盤を背景に攻勢を強めた。

 ただ、思わぬ落とし穴が。世代交代の遅れへの不満や県連の支部組織内の対立などから、無所属に転じて出馬する自民系の元市議、町議が続出。県連幹部は「分裂選挙区の結果によっては、県連にとって転換点となる選挙になるかもしれない」と組織の引き締めに力を入れる。

 対する民主は、党勢の凋落(ちょうらく)に歯止めがかからず、公認五人、推薦三人にとどまった。党県連は三月下旬になって、候補擁立を見送った維新の党県総支部から支援を受ける協定を締結。維新支持層への浸透を図り、自民批判票の取り込みを狙う。