県議選情勢(中)西濃、中濃地区
2015年3月21日
【大垣市】(定数四)
猫田 孝74 自現(11)
岩井豊太郎70 自現(7)
野村 美穂45 民現(2)
松岡 唯史38 共新
橋本 勉61 無新
自民の猫田は企業や小学校区に設けた後援会などの組織を固め、岩井は支持基盤の農業、福祉団体を中心に支持を広げる。民主の野村は連合傘下の労組票に加え、女性票の取り込みにも期待。初挑戦の共産松岡は、街頭活動で党支持層以外にもアピールする。六日に正式に出馬表明した橋本は元衆院議員。政党支持なし層への浸透を狙う。他にも立候補を検討する動きがある。
【海津市】(定数一)
森 正弘67 自現(3)
自民の森は、各種団体から推薦や支持を受ける。三回連続で無投票になりそうだ。
【養老郡】(定数一)
村下 貴夫58 自現(3)
自民の村下は副議長経験もあり盤石の態勢。無投票の公算が大。
【不破郡】(定数一)
藤墳 守73 自現(5)
木村 千秋40 無新
自民の藤墳に、自民を離れた垂井町議の木村が挑む。藤墳は垂井、関ケ原の両町議の大半の支持を取り付け、商工会など各種団体にも浸透。木村は週末に五〜十回の街頭演説を重ね、子育て世代や若年層への支持拡大を図る。
【安八郡】(定数一)
脇坂 洋二66 自現(2)
出馬を予定するのは自民の脇坂だけ。無投票の公算が大きい。
【揖斐郡】(定数二)
所 竜也40 自新
国枝慎太郎38 無現(1)
牧村 範康47 無新
ベテラン現職が引退する自民は、後継に所を擁立。一昨年に民主を離党し、無所属で立候補予定の国枝に推薦も出した。元池田町議の牧村は自民を離党して出馬するため、自民系による三つどもえの戦いとなった。
【関市】(定数二)
酒向 薫58 自現(2)
尾藤 義昭69 自元(5)
林 幸広62 無現(3)
二議席独占を狙う自民は、酒向と、前市長で県議経験もある尾藤を擁立。民主から推薦を受ける林と三つどもえの混戦模様だ。酒向は小規模の県政報告会を開く。尾藤は後援会組織を固めつつ、各企業へのあいさつ回りに奔走。林は労組団体といった支持基盤を固める。選挙戦は十二年ぶり。
【美濃市】(定数一)
佐藤 武彦57 自現(3)
自民の佐藤のほかに出馬の動きがなく、無投票の可能性が高い。
【美濃加茂市】(定数一)
小川 恒雄68 無現(3)
森 厚夫65 無新
四選を狙う小川と、前市議長の森による自民系の一騎打ち。党県連は当選者を県議会会派に入れる。小川は、藤井浩人市長の現市政への支持を掲げ、各種団体からの支援固めを急ぐ。森は、二十年の市議経験や市議長としての実績を強調し、地元の加茂野地区から支持拡大を目指す。
【可児市】(定数二)
小原 尚55 自現(2)
伊藤 英生42 民新
佐伯 哲也44 無新
保守系を一本化した自民の小原は、安定した支持基盤を持つ。民主から除籍された現職の村上孝志が引退を表明し、伊藤は民主支持層の分裂を回避。前回選に続き、市議を辞して臨む佐伯は、政党支持なし層への浸透を狙う。
【郡上市】(定数一)
野島 征夫69 自現(2)
自民の野島のほかに出馬表明はなく、無投票になる見通し。
【加茂郡】(定数一)
加藤 大博35 自現(2)
矢田 宗雄64 無新
二十年ぶりの選挙戦。自民の加藤は後援会を引き締め、党組織を基盤に七町村へ浸透を目指す。元川辺町議長の矢田は、同町を基盤に支持拡大を図る。
(自は自民党、民は民主党、共は共産党、無は無所属。敬称略)