岐阜

県議選情勢(上)岐阜地区

2015年3月20日

【岐阜市】(定数九)

玉田 和浩71 自現(6)

長屋 光征35 自現(1)

広瀬  修44 自新

若井 敦子43 自新

渡辺 嘉山57 民現(4)

太田 維久46 民現(2)

水野 吉近51 公現(1)

澄川 寿之35 公新

中川 裕子34 共新

道家 康生46 無現(1)

笠原多見子49 無元(3)

平野 智久42 無新

 県内で最多の定数九を十二人で争う激戦区。

 現有二議席から上積みを狙う自民は、現職、新人二人ずつの計四人を擁立。市北東部が地盤の玉田は農業、建設団体などの支持を受け、長屋も地元の市北部を中心に票固めを図る。市議の広瀬は地盤の旧柳津町など市南部への浸透を目指す。西濃運輸空手道部監督の若井は空手の実績をアピールし、業界団体の支持も狙う。

 民主は現職二人が立つ。渡辺は衆院議員だった父親時代からの後援会に支えられる。太田は労組票を中心に票固めを目指す。

 公明は現職水野に加え、引退する別の現職の後継として澄川を擁立し、二議席維持を図る。党の支持母体の創価学会が支援する。

 昨年末の総選挙への転進で議席を失った共産は、市議を二期務めた中川を立て、党の組織力を生かして議席復活を狙う。

 無所属の道家は市議時代からの後援会など市南部の保守層に浸透。衆院議員も務めた笠原は後援会を中心に支持拡大を狙い、平野は現職の父親から引き継いだ後援会を固める。

 【羽島市】(定数一)

山田  優53 無現(1)

 自民の推薦を受けた山田が、県政報告会を繰り返す。他に出馬の動きはない。

 【各務原市】(定数三)

足立 勝利69 自現(4)

松岡 正人51 自現(2)

伊藤 正博64 民現(4)

 自民の足立、松岡と民主の伊藤の現職三人以外に立候補に向けた動きはなく、初の無投票となる公算が大きい。

 【山県市】(定数一)

郷  明夫66 自現(1)

恩田 佳幸32 無新

 自民の郷に、自民を離党した市議の恩田が挑む構図。四年前の前回選と同じく、自民の市支部は分裂状態になっている。郷は旧高富町の地盤を固め、恩田は旧美山町で支持を広げ政党支持なし層への浸透も狙う。

 【瑞穂市】(定数一)

篠田  徹54 自現(2)

森  治久54 無新

 こちらも自民系が分裂する選挙区の一つ。三期目を狙う篠田が、離党した元市議の森と争う。篠田は自民系の市議会最大会派の支持を取り付け、その会派を離脱した森は支持拡大に向けてあいさつ回りを続ける。

 【本巣市】(定数一)

松村多美夫64 自現(3)

 自民の松村以外に出馬を目指す陣営はなく、二回連続で無投票の可能性が高い。

 【羽島郡】(定数一)

田中 勝士49 自現(2)

 自民の田中のほかに立候補の動きはなく、前回に続いて無投票になる見通し。

 (自は自民党、民は民主党、公は公明党、共は共産党、無は無所属。敬称略)

    ◇

 県議選の告示まで、あと二週間となった。十九日には県議会二月定例会が閉会し、現職の選挙準備も本格化する。全二十七選挙区の情勢を、三回に分けて紹介する。